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紫外線の多い夏こそ保湿が命!
紫外線が強い季節になりました。
紫外線を浴びてしまった後のスキンケアというと美白のケアだけを気にしていませんか?
実は、紫外線によって肌は乾燥します。
紫外線を多く浴びる夏こそ、保湿は欠かせないのです。
今月は紫外線と保湿の重要な関係について紹介します。
紫外線には2種類ある!
紫外線にはUVAとUVBの2種類があるのをご存じですか?UVAは、地表に届く全紫外線のうち約95%を占め、照射量は5月がピークです。肌への浸透力が高いので、浴びたUVAの20〜30%が真皮にまで達すると言われています。そのため、ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す線維芽細胞を傷つけ、しわやたるみの原因になります。UVBは、全紫外線の約5%を占め、照射量は7月がピークです。UVAより強いエネルギーを持つので、表皮に影響を与えます。日焼けによって肌が火傷のように赤くなるのはこれが原因です。
紫外線による肌の乾燥
紫外線を浴びると、肌内部に紫外線が入り込み、細胞が傷つきます。すると、肌は2つの対策を始めます。1つ目に、傷つけられた細胞をできるだけ早く排出しようとして、ターンオーバーを促進します。2つ目に、紫外線ダメージから肌を守るべく、メラニンが沢山作られます。これが結果として肌の暗さにつながるのですが、紫外線ダメージから身体を守るための働きだったのです。
しかし、肌ダメージを修復し、メラニンで紫外線に備えようと急いだ結果、保湿成分である細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)が充分に作られていない肌状態になり、肌は乾燥してしまいます。そのため、紫外線を浴びた肌には保湿が欠かせないのです。
帽子をかぶった細胞!?
メラノサイトで作られたメラニンは周辺の細胞内に注入され、細胞の中でも最も傷つけられたくないDNAの上に集まります。この様子は細胞核(DNAを覆っている核)が帽子を被っているように見えることからメラニンキャップと呼ばれています。
紫外線を浴びた後の保湿の重要性
うるおいで「バリア機能」の向上。
紫外線を浴びた肌は、角層の細胞間脂質やNMFが不足しているので、角層の表面がざらつき、肌が荒れた状態になります。これにより、すき間から紫外線などの外的刺激が簡単に入ってきてしまいます。しっかりと保湿をし、肌のバリア機能を正常に働かせることが大切です。
くすみ改善は「保湿」!!ターンオーバーを正常に戻す。
肌が保湿され、ターンオーバーが正常な場合、メラニンが含まれている細胞は垢として剥がれ落ち、透明感のある明るい肌を保つことができます。しかし、肌が乾燥していると、ターンオーバーが乱れるため、メラニンの排出が滞り、肌のくすみや色素沈着によるシミの原因になります。紫外線を浴びた肌は、普段よりも乾燥しているので、ターンオーバーを正常化させるためにも十分な保湿が欠かせません。