美容ソムリエの“ススメ”vol.52

新・カラダが喜ぶ「美汗習慣」

太陽の季節がやってくると、じんわり汗ばむ私たちの身体。疎まれがちな汗ですが、実は私たちを守ってくれる大切な存在です。さらに、汗にはキレイになるための秘密がたくさん…!今回はその秘密をお教えします。

汗は美肌のカギ!

ベタベタ、ドロドロになり不快に感じる汗。しかし、汗は私たちの身体を守るためのすごいメカニズムなのです。その一つが、「体温調節機能」です。私たちは絶えず生命活動に必要なエネルギーを作り出していますが実際に使われているのはほんの20%ほど。残りの80%は熱になってしまうため、放出しないと体温が上がり続けてしまいます。体を作るタンパク質は熱に弱いため、変性し正常に動かなくなります。つまり、汗をかいて体温を調節することは、生きるためになくてはならないものなのです。さらに、汗には美しくなるための秘密がたくさん隠されています。

肌の生まれ変わりをサポート

肌は新しい細胞が生まれ、古い角質が剥がれ落ちる、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)とよばれる新陳代謝の働きがあります。ターンオーバーが乱れると、トラブルを起こしやすい状態になるのですが、汗に含まれる成分が角層細胞同士の接着を剥がし、肌の新陳代謝の手助けをしてくれます。

肌トラブルを防止

私たちの肌表面には体に良い影響をもたらす善玉菌、その反対の悪玉菌がバランス良く存在しており、美肌を作るのに大きく関わります。悪玉菌が増えすぎると、肌トラブルを引き起こしますが、汗をかくことで汗の中にいる抗菌ペプチドが悪玉菌の発育を抑え、悪玉菌が増えすぎるのを防いでくれます。

アレルギーの発生を抑える

アレルギーの原因物質の1つであるダニアレルゲンは付着すると、肌の中へ侵入し炎症を引き起こします。汗にはタンパク質分解酵素が含まれており、ダニ抗原を抑える働きがあると言われています。

年齢を重ねるにつれて、汗は減少傾向に…

美肌を保つ汗ですが、実は年齢を重ねるにつれて減少していきます。「発汗能力」は、15~20歳までの間にピークを迎え、40歳からは少しずつ減少していきます。この際「足→背中→胸→頭」という順に、脳から遠い場所から汗をかかなくなっていきます。女性の場合は、出産後や更年期に女性ホルモンの急激な低下に伴い、逆に滝のような大量の汗をかく症状がでることがあります。
さらに年齢を重ねると、発汗能力が大幅に下がるだけでなく、体内の水分量も減少し、汗をかきにくくなります。

今から始める!カラダが喜ぶ3つの「美汗習慣」

暑さに体を慣らしておく

私たちは暑さに慣れると、汗が出始めるまでの時間が短くなり、汗の量も増えます。冷房が効いた室内ばかりではなく、適度に発汗を促す運動などを取り入れ、体を慣らしましょう。

湯船に浸かって「汗腺」を鍛える

日頃シャワーで済ませている人も、ときには湯船に浸かってみましょう。37~42℃のお湯にゆっくり浸かるのが理想的です。毎日繰り返し体を温めると汗腺は大きくなり、汗をかく能力が増してくるため、汗の量が増えます。

適度な運動を行う

年齢を重ねると発汗能力が下がってしまいますが、運動習慣がある方は、若年者よりも汗をかく量が多くなることもわかっています。散歩や適度なジョギングなど運動習慣をつけるのもおすすめです。

汗にも負けない!さわやか -5℃美人

汗だけに限らず、皮脂や乾燥によってファンデーションはボロボロになりやすい時期…。
外出先でも、ササっと簡単にさわやか−5°C美人に変身する方法をご紹介します!
これで、暑い季節も涼し気で、余裕のあるあなたへ! 

汗に負けない「乾燥肌」をうるおいで守る!

汗は体温を調整してくれますが、蒸発して肌のうるおいまで奪ってしまい、「乾燥」を引き起こしてしまうことも…!さらに、汗に含まれる塩分や尿素、雑菌などが侵入すると、様々な肌トラブルが起こりやすくなります。まずは、汗をかいたらそのままにせず、すぐにふき取ること。そして、何より「保湿」をしっかりして乾燥を防ぐことも大切です!ぜひ、アイムピンチ美容液でたっぷり保湿をしましょう!

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