美容ソムリエの“ススメ”vol.53

「紫外線」を正しく理解!夏の美肌ケア

気温の上がる夏は、強くなる紫外線が気になります。
美肌のためにUVケアをしないと…とわかっているものの、紫外線に対しての正しい知識は曖昧だったりします。メカニズムをしっかり理解して、盛夏に正しいUVケアをすることで、季節の変わり目のゆらぎにも耐えられる肌を目指しましょう。

2種類の紫外線とその影響

私たちに影響を与える紫外線はUVA、UVBの2種類があります。UVAは、地表に届く全紫外線のうち約95%を占めています。雲や窓ガラスも通過するUVAは、じわじわと肌の奥へ浸透し真皮まで届きます。 そして、コラーゲンやエラスチン、またそれらを作り出す線維芽細胞などを傷つけることで、 しわやシミの原因となるダメージを受けてしまうのです。UVBは、UVAより強いエネルギーを持つので、やけどのように肌を赤くします。

紫外線でくすんでいく肌

私たちの肌はメラニンという紫外線の影響を抑える働きのある色素を持っています。メラニンは紫外線を吸収し、肌への影響から私たちを守ってくれているのです。一方でメラニンは肌を黒く見せる色素でもあるため、紫外線に当たってメラニンが生成されると肌の見え方は暗くなってしまうのです。

紫外線は肌を乾燥させる

紫外線を浴びると、肌内部に紫外線が入り込むことで細胞が傷つきます。すると、傷つけられた細胞をできるだけ早く身体の外に排出しようとして、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が促進されます。しかし、肌ダメージを修復しようと急いだ結果、保湿成分である細胞間脂質等が充分に作られていない状態になり、乾燥しやすくなります。また、長年に渡る紫外線ダメージが蓄積されると、メラニンの生成が暴走状態となりメラニンが過剰に作られ続けるようになります。それに加えてメラニンがうまく排出されずに肌内部に残るようになることでシミになってしまうのです。

日々実施したい紫外線対策

日焼け止めを使用するタイミングって?ポイントを押さえて徹底的に紫外線対策!

日焼け止めを正しく塗る

天候関係なく必ず塗る

紫外線量は、曇りの日で快晴の日の50~60%、雨の日でも30%前後降り注いでいるのです。

部屋の中でも要注意!

肌の奥まで浸透するUVAはガラスを通過するので室内でも必ず日焼け止めを。

2~3時間に1回は塗り直しを

SPFの値が高くても、汗で流れてしまうとUVカット効果は失われてしまうため、大量の汗をかいた場合塗り直しはマスト。

保湿ケアをしっかりする

暑い日は涼しい室内にいることが多くなりますが、エアコンの効いた室内は乾燥していることが多いので、日々保湿することが大切です。汗をたくさんかくと、肌の水分保持に欠かせないうるおい成分である天然保湿因子(NMF)が汗とともに肌表面に流れ出してしまいます。さらに汗を拭く際の摩擦も加わり、肌の乾燥が促進されるので夏でも全身保湿を意識したケアが必要です。

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