美容ソムリエの“ススメ”vol.57

来年に持ち越さない!肌のための「マスク乾燥」対策

空気の乾く寒い冬も、マスクしているから肌は保湿できている!と思っていませんか?
マスクの着脱は、かえって乾燥を招く要因にも。本格的な寒さを前に、改めてマスクによる乾燥対策として正しいスキンケア法を見直しましょう。

マスク内、肌にとっては過酷な環境だった!

冬の外気の温度や湿度が低下しても、マスク内の温度は約30℃、湿度は80~90%と、常に高温多湿の状態にあります。そのぬくもりと湿気の高さから、マスクの中はうるおい、乾燥する外気から肌が守られているように感じますが、実は肌にとっては最適な状態ではないのです。

スキンケアの正しい手順

CARE01 クレンジング

クレンジングは、肌をこすらずやさしい力で。メイクが残らないよう、丁寧にメイクとクレンジングをなじませます。落ちにくいメイクは、事前にポイントメイク用クレンジングでこすらないようにして落とします。すすぎは体温より少し低いぬるま湯で

CARE02 洗顔

洗顔料はしっかりと泡立て、Tゾーンやあごなど皮脂の多い場所から泡を乗せ、手が直接顔に当たらないようにやさしく洗います。乾燥やトラブルを防ぐため、一分以内にすすぎをサッと済ませましょう。こすらず、タオルに水を吸わせるようにやさしく押さえて水気を取ります。

CARE03 化粧水

化粧水をたっぷりと手に取ったら、手のひらに伸ばして人肌温度に温めてから肌へゆっくりなじませるとより効果的です。

CARE04 美容液

美容液は悩みに合わせた高価なアイテムも多いですが、使用量を守らないと化粧品本来の力が発揮されない可能性があるので、正しい使用量と使用法に注意しましょう。

CARE05 乳液 / クリーム

乳液やクリームをたっぷりと使い、化粧水や美容液で補給した水分や栄養が飛ばないよう閉じ込めます。手のひらに出したら、人肌に温めてから肌にのせましょう。ベタつきが気になる人は全顔につけず、Tゾーンは塗る量を控えめにするなど、部分的に使用量を調節しましょう。

高温多湿の状況下でマスクを長時間着用することにより、マスク内の肌はふやけてしまいます。ふやけるとは〝角質層が水分を過剰に含んでしまう〟状態で、マスクを取った際には角質層から水分が蒸発しやすくなります。これによりバリア機能が低下し、より乾燥しやすい状態に。また、密閉されている高温多湿の状態が長くなると、汗とともに過剰に分泌される皮脂がアクネ菌のえさとなり、吹き出物の原因にも。マスクの中の汗はこまめに拭き取るようにしましょう。

マスク乾燥に負けない肌へ!改めて正しいスキンケア法を見直そう

マスク乾燥に負けない肌を目指すには、肌の保湿力を取り戻すことが大切です。そのためには「皮脂を落としすぎないこと」「うるおいを補給すること」が重要。しっかり保湿するため、洗顔後は時間をあけずにその後のケアを。塗布するものは、一度手に取って手のひらで広げてから、摩擦をかけないようやさしく手で包み込んで肌に塗ることが大切な共通点です。肌を丁寧に扱い、きちんと保湿してあげることで乾燥に負けない肌を目指せます。

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