商品をお届けするだけではなく、
お客様の心を明るくしたい。心が健やかな状態にあることも美容にはとても大切だと思うのです。
私とあなたの願い
今回は、私と私の母との実例をお話したいと思います。
わがまま放題、”親の心子知らず”ということわざのとおりだった私も、40歳を目前に控え、親の事を考える時間が増えてきました。年齢を重ねていくと、親のありがたみや親への感謝も少しずつ増してくるという事もあるかと思います。
家庭環境が決して良いとはいえなかった私も、今はそんな心境です。
私の実家はお寺で、母は嫁いできてから現在もなお、ずっとお寺の坊守としてつとめています。突発的な仕事も多いというのがお寺の特徴ですので、週末など決まった休日に、長期旅行に出かけたりという機会は一般的な家庭と比べると少ない環境だったと思います。
そんな母に最近、「もっと自分のしたい事を選んでいいよ」「お母さんはどうしたいの?」と問いかける事があります。”自分の人生を大切にしてほしい”という私の願望です。
ですが母は、「あなたはどれが良いの?」「私はあなたがしたい事でいい」なんて調子ですから、”自分の人生を大切にしてほしい”という私の願望が満たされず、母についイライラしてしまいました。
でも、母の視点に立つと”私(子供)に充実した時間を送ってもらいたい”という事が強いのだと思います。それはきっと、”家族や子供のため”
が母の生きる意味であり活力
となっているのではないかと考えるようになりました。今の私には本質的には理解できない事ですが、私が母と同じ年代になった時に、本当の感情が分かるかもしれません。
若かりし頃には親の気持ちが全く分からなかったけれど、今少しずつ分かってきた事と同じように。
そう思うと、私のイライラしてしまう気持ちも収めようがあります。
私は、”自分の人生を大切にしてほしい”という願望をもち、母は、”私に充実した時間を送ってもらいたい”という願望をもっています。それであれば、母の願いと私の願いをつなげるのです。母の願望を受け止め、私が母と過ごす時間をつくり、一緒に楽しむことです。そして、母に楽しかったことや感謝を伝える。これを私が決めることでどちらも満たされるのです。もし母が、”自分自身のこと”を望むようになったら、方向を変えて応援したいと思います。
物事はそんなにシンプルではない事も多いかもしれません。ですが、もしかすると相手の願望と自分の願望、相反するようで接着できる部分があるかもしれません。
接着点を見つけて、お互いに豊かになれる時間を増やしていきたいですね。
いくつになっても食欲旺盛な篠田です。こちらの暑い時期にぴったりのメロンソーダ、見た目のシンプルさとメロンソーダの色がなんとも言えない淡い色をしています。さらに、ビンで飲むメロンソーダにキュンとします。
#23 スタッフ 篠田