ひとことコラム【vol.119】

商品をお届けするだけではなく、
お客様の心を明るくしたい。心が健やかな状態にあることも美容にはとても大切だと思うのです。

自分のルーツを大事にする

ご存じの方もいるかもしれませんが、私の実家は浄土真宗のお寺です。

1つ1つ歳を重ねるうちに、実家であるお寺への興味関心や、”貢献したい“”守りたい”という気持ちが芽生えて膨らんでくるようになりました。
子どもの頃はお墓やお経が怖くて、お寺に生まれた自分が嫌で嫌で、知ろうとも大事にしようとも思えませんでしたが…、不思議なものですね。
「親を大切にしたい」と思う気持ちが歳を重ねると出てくるのと、同じようなものなのでしょうか。
様々な環境、要因、背景が人それぞれにあり、一概には言える事でもないのですが、誰しもに大なり小なり、年齢とともに芽生える人間の本能に近しいものなのかなと思っています。

自分が興味があること、嬉しく思うこと、不快や不安に感じること。
”どうして、こう思ったのだろう?”冷静に考えることを繰り返すと、過去の経験や、親の教えや行動に辿りつく事が多くあります。
”いまの自分”は、過去の積み重ねで価値観が作られた自分です。
そこには良い悪いという事はなく、大事なことは、”人それぞれ同じではない”という事です。

評価の高いお出かけスポットに行っても楽しめなかったり、面白いと話題の映画を見に行ったのに期待はずれだったり、人気ランキング上位の企業に入ったのにイマイチだった等々…。
すべてを”価値観の違い”で片づけるのも違いますが、”他の方にとって、「幸せ」と感じること“も、”自分にとっての「幸せ」と感じることとは限らない”という事が、今回書きたかったことです。
同時に”他の方の解決法が、自分の解決法ではない”という事も。
正解は相手のなかではなく、自分のなかにあります。物事を正解にするか、間違いにするかも自分自身の価値観が軸となっているはずです。

自分のルーツとなる親のこと、家族のこと、地域のこと。
誰しもに大なり小なり年齢とともに芽生えるものだとすれば、それが本質的に自分の価値観と繋がっているものだとすれば、そこに時間を割くことは無駄な時間ではなく、人生の充実感に繋がることなのではないでしょうか。
そして、他の誰かとの比較ではなく、自分のルーツからできた価値観を受け止めて人生を創っていく事こそ、自分自身の人生の充実感に繋がることなのではないでしょうか。

自分のルーツってどんな事があるだろう?どうしてこう思ったのだろう?と、感情が動いたタイミングで深堀りをしていきます。
良い悪いはなく、誰かを責めたり後悔も不要です。ただただ、深堀りをしていきます。そうすると段々整理がされていくと思います。
”言うは易し行うは難し”なのですが、ぜひ皆さまとともに実践・深めていけたら幸いです。

大学のチアダンス部時代の写真です。
これをみると、笑顔と涙のキラキラとした青春の思い出がよみがえります。

#26 スタッフ 國枝

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