暮らしと色彩コミュニケーションvol.3

私らしい部屋づくり~色彩心理を活かして~

色には様々なイメージや、性質、連想があり、それらは私たちの感情に働きかけ心理的に影響を与えます。色の持つ特徴を上手に活かすと、ライフスタイルや好みに合ったイメージの心地よいあなたらしい部屋づくりができます。

色の性質を知れば、部屋をより暖かく、より広く見せられる!

STEP1 色の温度

色によって体感温度は変わるといわれています。

赤、オレンジのように暖かい感じの色です。寒い季節や、北側の部屋が寒く感じる場合に暖色系のカーテンに変えるだけでも、体感温度と雰囲気が変わります。

青、青緑など涼しそうな感じの色です。夏の暑い季節に淡い色から濃い青色のファブリックや小物は、清涼感を感じさせます。

緑、無彩色などの寒暖の感じがあまりない色です。

STEP2 色の重さ

重量感は、明度(明るさ)に左右されます。パステルカラー等の淡い色、明るい色は軽く、ダークカラー等の色は重く感じられます。軽い色は若々しくカジュアルな雰囲気になります。重い色は重厚感があります。例えば、天井の色が明るいと解放感、暗いと圧迫感があります。

STEP3 色の遠近感

色によって距離が変わって見えます。青などの寒色系は後退色で奥行きがあるように感じられます。青い壁や家具は狭い部屋を広く感じさせる効果もあります。反対に赤などの暖色系は進出色で、大きく前に感じられます。

“あなたらしい色はどれ?”部屋の雰囲気が変わるおすすめの8色!

同じ色でも色の明度(明るさ)や彩度(鮮やかさ)、使う場所、材質、分量によっても変わって見えます。

心地よい部屋づくりは色のバランスが大切

ライフスタイル、趣味趣向、どのような雰囲気の部屋にしたいのかなど考えて色を選び活用することが大切です。ベースカラー、サブカラー、アクセントカラーの配分も大切。色の組み合わせでは同系色は共通性が多くなじみやすく、反対色はコントラストの強いメリハリのある雰囲気になります。部屋をスッキリさせるには色数を少なくした方がよいでしょう。カーテン、テーブルクロス、クッションなどのファブリック、花などで季節感や雰囲気を変えることも楽しいですよ。色彩心理を活かし、さらに好きな色をアクセントカラーに取り入れ、あなたらしい心地よい部屋づくりを目指してください。

上野邦子 先生

カラー&住環境コンサルタント
シニアライフスタイル研究室 輝き倶楽部主宰

病院の秘書を経てインテリア&カラーコンサルタントとして活動。色彩&住環境の講演、執筆、様々な業界のカラープランニング&コンサルティング、コーデイネート、企業アドバイザー、カラー講座講師、アドバイザーなどで活動中。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

ツールバーへスキップ