人生100年時代である今、一生のうちで妻として、母として、働き手として…女性には様々な転機があり、それと共にカラダも様々に変化していきます。そして昔に比べて、多くの選択肢から自分らしい生き方を見つけ出すことも大切になっています。今のカラダの不調の原因が何なのか、今後起こるであろうカラダの変化にはどんなものがあるのか、それを知っているだけでも心の余裕が生まれますよね。今はもちろん、5年後、10年後も輝くわたしで居るために、まずは自分のカラダを知ってみませんか?知ることこそが、人生100年時代を自分らしく愉しむ第一歩なのです。
目次
年齢別、女性ホルモンの加齢による変化
30代、40代、50代と年齢を重ねるごとに女性の心とカラダはめまぐるしい変化を経験しています。
その変化に大きく関わっているのが「女性ホルモン」です。この女性ホルモンは、まるでジェットコースターに乗っているかのようなスリリングな世界を味わっています。ちょっとその世界をのぞいてみましょう。
カラダの変化を受け入れる心を育てる!自分ファーストを叶えるちょっとしたコツ
これまで家庭や会社の都合を優先してきた方にとって「自分ファーストって何?どうすればいいの?」と悩まれるかもしれません。アイラブミーに近づくためにも、「自分の楽しみの時間を優先的にスケジューリングする」ことから始めてみませんか?好きなドラマを観る、習い事の時間は死守、お風呂タイムは絶対など、日常の中のことでOK!充分に愉しんで充電できたら、心にも余裕が生まれてまた会社や家庭でも元気に過ごせるはず!
日本人女性の平均寿命は世界第2位!だけど「寝たきり期間」は世界第1位…。介護が必要な期間は約13年以上!?
寝たきりになる原因の3割は筋力不足です。人生の後半戦への上手なシフトチェンジのためには、運動の習慣化が不可欠です!しかし、どんな運動でもいいわけではなく、【40代、50代、60代、70代~と年齢を重ねる女性】がやるべき運動があるんです!スタートするのに、遅いも早いもありません!【ちょっとでも自分のカラダに興味が出た今が始め時!】です。次の項で紹介しますね!
人生の後半戦も愉しく生きる2つのポイント
不調の原因を知る
更年期症状は200~300種類!
更年期症状は、顔がほてる、汗をかきやすい、疲れやすいなど身体的なものから、イライラする、寝つきが悪いなど精神的なものまで様々。中には集中力が続かず読書が出来なくなった、という方もおり、まさに十人十色。更年期症状の1つだとは分からず、ドライアイで眼科に行ったり、薬がうまく飲み込めないほど喉の粘膜が乾き耳鼻咽喉科に行ったり、症状ごとに病院へ行く方も多くいます。更年期世代の過剰医療費、検査費は全国で年間600億円とも言われています。ケースバイケースですが、40歳以上の場合には婦人科にも相談してみましょう。
更年期症状が起きるメカニズムを知る
更年期症状が出る原因の1つに、脳がパニックを起こしていることがあげられます。女性ホルモンは脳の視床下部という部分から指令を受け、卵巣から分泌されます。
会社で例えると、脳(視床下部)が上司で卵巣は部下。40歳ごろまでの成熟期はその連携がスムーズに行われますが、45歳を迎える頃になると卵胞が減って卵巣から十分な女性ホルモンが分泌できなくなるのです。そんな事はお構い無しに、上司(視床下部)は「ホルモンを分泌しなさい」と指令を出し続けます。しかし部下(卵巣)は無いものは出せない…。その結果、上司(視床下部)は「なんで分泌しないんだーー!」とパニックになり、脳の中にいる別の部下(自律神経)も巻き込まれてしまうのです。そうして、異常発汗、動悸や頭痛、イライラなどの症状が出るのです。原因を理解しておくと安心です。
閉経以降、女性ホルモンはほぼ0になると知る
苦しかった更年期を終え、閉経して心身共に楽になる黄金期を迎えたは良いものの、女性ホルモンが分泌されなくなることの影響は確実に出てきます。女性ホルモンは潤いを作り出す元なので、特に顕著に現れるのが「潤いの欠如」です。たとえば…
◎肌の潤いやハリ
→乾燥によりシワ、たるみなどが
気になるように
◎粘膜の潤い(目・鼻・喉・膣、など)
→ドライアイや、乾燥により膣周りのトラブルが増加
そこで、今まで以上に足りない潤いは外から補ってあげる必要があるんです!
女性ホルモンの不足を補う
女性ホルモンが0でも大丈夫!男性ホルモンを効果的にレベルアップする方法
閉経後は女性ホルモンより男性ホルモンの量が増えます。男性ホルモンは心を活動的にするだけでなく、筋肉や骨をつくる優秀なホルモンです。衰えの気になる閉経後には必須のホルモン!そんな男性ホルモンは簡単に質を高めることが出来るのです!それが【運動】です。今運動をしていない方でも、手軽にどこでも簡単に行える「女性のための運動」を紹介します!
“女性のための運動”をやってみる – 骨盤底筋群の筋肉を意識する
骨盤底筋群とは、恥骨結合、左右の坐骨、仙骨、尾骨をハンモック状につないでいるインナーマッスルのこと。子宮や膀胱、直腸などの大切な臓器を、正しい位置にキープする役割を果たしています。尿道や肛門、膣を締めたり開けたりする役割も持ち、尿を止める時に使う筋肉、と覚えておくのもいいでしょう。くしゃみと一緒に尿漏れが…なんて方は骨盤底筋群の力が弱まっている可能性が高いです。
この大切な筋肉も、妊娠や出産、女性ホルモンの低下により筋肉量が低下して骨盤底筋群の弾力性の低下を招きます。この筋肉が弱くなると、骨盤臓器脱(性器脱)といって子宮や直腸が正常の位置よりも下に垂れ下がり、外に飛び出てきてしまう事も…!悩んでいる女性がとても多い症状でもあります。
日本人女性がすべき、注目のヨニケアとは?
ヨニとは、サンスクリット語で『膣、子宮、卵巣などの女性器』『聖なる場所』という意味です。世界中では一般的なヨニ(膣周り)のケアも、日本人女性の意識は低いのが現状です。そもそも日本では、膣周りを「陰部」と呼ぶためか汚いイメージを持っている方や、いやらしい、なんてイメージの方も多いはず。そのためか、膣周りの事を教えてもらう機会はとても少ないのです。海外では、母親が娘に月経の時期に、正しいヨニのケア方法を伝えます。最近では、情報も入るようになり、日本でもヨニのケアの重要性に注目されるようになってきました。そこで今回は、何歳からでも始めたいヨニケアについて詳しくお伝えしていきます!
起こりうるヨニトラブルとは?
膣乾燥感
女性ホルモンの低下により、ヨニの粘膜が乾燥してしまう症状です。
酷いと炎症を起こし萎縮性膣炎にもつながります。
萎縮性膣炎
萎縮性膣炎は、主に閉経後の女性ホルモンの分泌低下により、膣の潤いがなくなり、外陰部や膣が乾燥・萎縮して、雑菌が繁殖するために起こる炎症です。下着がすれるだけでも出血してしまったりと、症状に悩む方も多くいます。
カンジダ腟炎
ヨニが乾燥することで自浄作用が弱まり、カンジダというカビが原因で膣炎が起こります。健康な女性の10〜20%の腟内に常在しているとも言われており、腟炎の代表的原因菌です。症状はかゆ状、酒かす状、ヨーグルト状のおりものと陰部のかゆみ、灼熱感が特徴です。