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気圧と頭痛 – ホルモンバランスとの関係
低気圧による頭痛は、多くの人を悩ませている症状の一つです。
今回はそんな頭痛が起きる原因と頭痛への対策を専門家の方にお聞きしてきました!
前田ひづる 先生
株式会社Bright8副会長
美容師資格
Feminityarchアカデミー講師責任者
フェムテックマイスター認定資格
エルズグランドアカデミー講師
“フェムテックの架け橋に”をテーマにFeminityarchブライトを日本全国に広め、フェムテックを知り、悩める女性を減らすためフェムテック普及活動中。
雨の日頭痛の原因って?
気象要素(気圧、温度、湿度、日照時間、降水量、雷、風など)から悪影響を受けるものを「気象病」と呼び、その中でも天気(気圧)が崩れるときに慢性の痛みがひどくなるものを「天気痛」や「低気圧不調」といいます。天気痛は、日々の寒暖差や、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる気圧変動が大きい春や低気圧が続く梅雨、台風の多い秋などに多くみられます。
気圧の変化を感じ取る器官は耳の奥の内耳にあります。人間の身体は、まず内耳にある気圧センサーで気圧の変化を感じ取り、自律神経系の交感神経が活発になり亢進します。交感神経の働きが活発になると、ノルアドレナリンという神経物質を分泌し、体温を上昇させたり、血管を収縮させ、心拍数を上げて身体を興奮させるように作用します。
気圧の変化に敏感な方は、少しの気圧や気候の変化が脳へ過剰にシグナルとして伝わることで自律神経のバランスが乱れて、頭痛が起こると考えられています。また、低気圧のときは、血行不良になりやすく、頭痛の発生頻度が高まります。そのため、首や肩、全身の筋肉の緊張をほぐし、血液の流れをよくしましょう。
参考文献:佐藤純『気圧変化と痛み』教育総説 p.153-156 2015年8月
今の気圧をチェック!
体調管理にはアプリを活用しよう!
最近は気圧の変化を把握するアプリが登場しています。大きな気圧の変動も知ることができるため、慣れてくると頭痛が起きそうなときの心構えができるので体調管理に役立ちます。
気圧の変化は更年期症状も悪化させる?
特に女性は、ホルモンバランスに左右されやすく、感覚も敏感で、微妙な気圧の変化を感じ取りやすい傾向にあります。そのため、気圧の変化により頭痛だけでなく更年期の症状がよりつらく感じる方もいます。更年期では、自律神経系の交感神経が緊張(亢進)し、頭痛、イライラ、息切れ、不眠などが起こりやすくなるなどの特有の症状が現れます。
頭痛を和らげるには?
頭痛の際は、首筋やこめかみなどを、氷嚢や保冷剤で冷やすことで頭痛を和らげることができます。また、珈琲やお茶などに含まれるカフェインは、血管を収縮させ頭痛を和らげてくれる働きがあります。ただし、カフェインの摂りすぎは不整脈、不安、興奮、不眠、幻覚、震えなどの問題が起こることがありますので、摂りすぎには注意しましょう。頭痛がひどい時は、身体を締めつけない服装で、暗くて静かなところでゆっくり身体を休めることも大切です。
我慢せずに、気圧変動や更年期による頭痛、自律神経の乱れの予防と改善をしていきましょう。
取材に協力していただいたサロンはこちら!
810 Hatten Beauty Park bymanomano
銀座8丁目の完全個室のトータルビューティーを叶えるプライベートサロンです。フェイシャル、ボディメイク、フェムケアと女性のお悩みに寄り添う豊富なメニューを展開。厳選した最新の美容アイテムも豊富に揃うお店。
田中由美子
810 Hatten Beauty Park bymanomanoエリアマネージャー
日本エステティックスキル協会認定講師
美容師資格 認定フェムテックエキスパート
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