MIRAI 駆け込みクリニック vol.13

肌への悪影響!?秋冬の外気トラブル

冬季は気象条件などの影響により大気がよどみやすく、暖房機器や自動車等の使用が増え、窒素酸化物(NOx)などの大気汚染物質の濃度が高くなる傾向にあります。大気汚染物質は呼吸器系や循環器系への影響が懸念されていますが、大気汚染物質の粒子の中には水や油に溶けやすい成分もあるため、最近は皮膚にも影響を及ぼすと言われています。
秋冬の外気によるトラブルを知って、対策をとって生活していきましょう。

前田ひづる 先生

株式会社Bright8副会長
美容師資格/Feminityarchアカデミー講師責任者/フェムテックマイスター認定資格/エルズグランドアカデミー講師

“フェムテックの架け橋に”をテーマにFeminityarchブライトを日本全国に広め、フェムテックを知り、悩める女性を減らすためフェムテック普及活動中。

大気汚染でシミ、シワ、たるみが進む!?

東京都を初め各地域では11月から1月を「冬季大気汚染対策」推進期間として設定し、大気汚染物質の削減に取り組むほどに秋から冬にかけての外気の汚染とそれが及ぼす皮膚や身体への影響は重大で注意が必要です。

特に「敏感肌」の人は大気汚染のダメージを受けやすく、健康な肌の人でも、大気汚染物質にさらされ続けると、皮膚内部の活性酸素が過剰に発生し、細胞膜に含まれる不飽和脂肪酸と結びついて酸化させます。過酸化脂質は細胞内部に浸透する性質があり、体に害を与えやすく、細胞や組織を破壊したり、老化色素であるリポフスチンを作り、細胞の動きを止めてしまうと言われています。

結果として、メラニン色素を誘発させてシミの原因となったり、皮脂の酸化による刺激でニキビの炎症を招いて悪化させたり、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワ、たるみ、皮膚の老化を促進させます。

また、寒い冬は肌が冷え、皮膚の細かい血管が収縮し、血の巡りが悪くなります。この血流の低下により肌の細胞に必要な栄養を運ぶ力が弱くなるため、全身の新陳代謝が悪くなり、それに伴って肌の生まれ変わりも遅くなってしまいます

血流が滞り、お肌のターンオーバーが正常に行われなくなると、肌の古い角質が溜まったり、余分な老廃物が正常に排泄されなくなります。それによってむくみ、くすみ、シワ、シミ、ニキビなどの肌トラブルが発生しやすくなります。

ポイントは洗う・温める・潤す

肌トラブルを回避するケアをしっかり行うことが大切です。まずは、「正しく洗うこと」。洗浄力の強いアイテムを使用すると皮脂膜を洗い流してしまうので、肌質に近いとされる弱酸性の刺激の低い製品を使用しましょう。

次に大切なのが「保湿」。乳液やクリームなどの油分が多めに含まれたスキンケアアイテムで水分を肌の中に閉じ込め乾燥によるシワを予防しましょう。さらに、外出時は、保湿効果の高い化粧下地やクリームなどを使用し、通常使用となったマスクも冬は保湿シート入りマスクを活用すると、乾燥した外気や汚染から肌を保護することができます。

そして最後に「全身を温める」ことが重要です。血流促進、むくみやくすみ等肌トラブル解消のために、38度~40度のお湯でしっかり体を温めましょう。高すぎる温度や、長湯は逆に乾燥し、お肌に悪影響を及ぼす場合もあるため20分を目安にした入浴が最適です。

秋冬は、いつも以上に念入りに肌ケアを行い、肌トラブルを予防していきましょう。

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810 Hatten Beauty Park bymanomano

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田中由美子

810 Hatten Beauty Park bymanomanoエリアマネージャー
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