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新年を前に行ってきました!婦人科検診体験ルポ
婦人科検診は、最低でも2年に一度は受診することが国から推奨されています。
「忙しく、受診できないまま年を越してしまった」「元気だからつい後回しに」という女性も多いとか。
前号で婦人科検診の種類や内容についてお伝えしたことを受け、今回は編集部スタッフが実際に検診を受けてきました!婦人科検診は未経験、という方は是非参考にしてください!
世代別で受診レポート!
年代によって推奨検査内容が変わり、メインは子宮頸がん検診と乳がん検診です。現在日本では子宮頸がん検診は20歳以上、乳がん検診は40歳から推奨され、どちらも症状のない女性が対象です。乳がん検診はがんによる死亡率が減少する効果が認められている検診として40歳から2年に1回、問診とマンモグラフィ検査(乳房エックス線検査)が推奨されています。子宮頸がんも最低で2年に一度と言われますが、何かあった際に早期発見できることに越したことはないため、本来はどちらの検診も年に一度は受診することが望ましいとされます。
乳がん検診 – マンモグラフィ検査
マンモグラフィ検査実施
- 上半身の衣服・ブラジャーを脱ぎ、検査着に着替える。
- 専門の検査技師に案内され、X線検査機の前に立つ。
- 乳房を検査台の上にのせ、板で挟まれ圧力をかけられる。
- 撮影は上下からと斜めからを、左右それぞれで実施。
問診
担当医師が、撮影画像を見ながらこれまでの検診の有無を確認。胸に違和感があったり、特に下から触った際にしこりのようなもの、何か当たる感じがないかを聞かれる。無い場合は、日頃から自分でもよく触って普段と違うかどうかをチェックするようにと言われる。
終了
その場で話してもらえたが、後から検査結果の用紙もきちんと出る、来院できなければ郵送すると説明され終了(検査結果や病院によりルールが異なるため要確認)。
受診してみて
今までエコー検査しかしたことがなく、40歳で初めてマンモグラフィを体験しました。すでに実施したことのある人たちから「痛い」とは聞いて覚悟して行ったものの、個人的には予想以上の体感で、普段感じたことのない感覚だったため痛みより驚きが勝りました。上下&斜めを左右両方(計4枚)撮るのを知らなかったので、途中3枚目で「まだやるの!?」と感じてしまいました…。しかし、聞いていた通りはっきり分かりやすい写真を撮って見てもらえるので、確かにこれは異物があればすぐに発見できるなと思いました。何もなく安心できたのと、一度体験したことで痛みの種類も理解したので次回からはもっと気楽に受診できそうです。生理前は乳房が張って挟まれた際の痛みが強いとのことで、生理後1週間位の乳房が柔らかいときがベスト受診日だそうです!
子宮頸がん検診 – 視診、細胞診、内診
問診/視診/細胞診/内診を実施
- 月経、妊娠/出産経験の有無、月経以外の出血等の有無、検診受診状況などを問診される。
- 下着を脱ぎ、検査台に座る。
- 視診は医師がクスコ(腟鏡)と呼ばれる器具を入れ、子宮頸部をチェック。
- 内診は、医師が指を腟の中に入れ、もう片方の手でお腹を押して子宮や卵巣の大きさをチェック。
- 細胞診は、医師が子宮頸部から専用のヘラやブラシなどで細胞をこすり取る。(追って採取した細胞を細胞診の専門家が顕微鏡で調べ、のちに結果が出る)
終了
「お疲れ様でした」と声を掛けてもらい検査終了。「今日は出血する可能性があります」という注意事項の説明と、自由に使用できる生理用品やパンティライナーがあることを伝えられ、身支度をして終了。検査結果は1週間~10日後ほどで出るとのことで、そのあたりでの来院予約を取ることを勧められる。
受診してみて
検査自体はやや違和感を感じるものの…本当にすぐ終わるので「痛い…?」と感じている間に終わる感じでした。先生と顔を合わせることもないものの、優しい声かけがあり安心しました。恥ずかしいのかな…?と最初は緊張していましたが、そんなことを思う間もなくあっという間に終了!初めは慣れないこともあり正直少し痛みや違和感を感じましたが、定期的に検診を受けていたことで自分の病気を見つけることができたため、後回しにせずきちんと受けてよかったと思っています。20歳から30歳代の子宮頸がんの増加や、不正出血を放置してしまったことで手遅れになることもあるとも先生から聞いたので、これからも毎年必ず受診します。