仕事や勉強、家事・育児と日々忙しく過ごす中あらゆる分野で壁にぶつかったり、イライラしたりすることありますよね。中でも、悩みやすいのは人間関係やコミュニケーションのこと。家族、友人、恋人、仕事仲間や取引先、先生、近所の人、知らない人…。関係値も様々だからこそ、わからなくなりますよね。周りの人にはちょっと話しにくいモヤッと話、Emiko先生に聞いてもらいませんか!
Emiko 先生
心理カウンセラーセラピスト
武蔵野大学人間科学部人間学科カウンセリングコース専攻卒業。トータルビューティーカレッジ東京校を卒業し、国際エステティック協会認定のエステティシャンに。エステティックサロンやメディカルクリニックで勤務したのち、現在はフリーランスでセラピストをする傍ら、オンライン「笑みサロン」を中心に心理カウンセリングなどを実施。
今回のお悩み
現在の会社に入社して数年経ち、初めは自分が一番下だったものの後輩ができてから、上司や先輩と後輩に挟まれ、中間管理職的立場に。もともとコミュニケーションが上手い方ではないと自分では感じているけれど、なぜか昇進することになり、自信がないまま部下を持ちマネージメントすることになってしまいました。嫌われてはいないと思いますが、自分では、人から慕われたり好かれているような実感は持てていません。自分の仕事を持ちながら、並行して人のマネージメントをしていくことに前向きになれないでいます。このポジションについていない同期もいるため、このような話は社内ではできないという気持ちもあり、愚痴も言えません。この会社の仕事はとても好きです。どうしたら、前向きに楽しんで仕事をしていけるでしょうか。
今月のスッキリメッセージ
「コミュニケーションが得意ではない」と自分から言う人には2パターンいて、『コミュニケーションは面倒なものだと思い込んでいる』または『極度な人見知り』のどちらかです。実は大抵の人が前者だったりします。人とコミュニケーションを取ると「怒られるかも」「この人話長くなりそう」「言うこと聞かないとまずそう」など、相手に対して、ネガティブな予想が次々と浮かび、先を考え面倒くさくなります。でも、実はこれ「相手がどんな人か」は問題ではなく、「自分がどう受け取っているか」次第なのです。自分を受け入れている人は、人のことも受け入れている人が多いです。つまり自分自身が自分をどう見ているか、にも関わるのです。
それをわかるには、【自分を俯瞰して見てみる】ということが大切。自分の頭の中でだけ考えてしまうからわからなくなり、面倒になります。まず自分が気になっていることを、人に話したり書いてみたり「出してきちんと認知する」ことをお勧めします。
この方の場合、マネージメントすることの不安点や苦手と思う部分はどこなのかを具体的に出すと良いですね。そうすると、自分の思考の癖が見えてきます。その次は、思考の癖を修正する作業をやってみましょう。仕事が好きな方なら、「これも私の仕事だ」と自分自身に責任感を持たせてあげることができます。責任感を持つと、相手がどんな人でも前向きに対応するものです。そうすればマネージメントも仕事のうちなのだから、「好き」の分野に入っていくでしょう。また、前向きな思考の癖をつけるには、『自分をちゃんと褒めて認める』という癖をつけることがおすすめ!人に伝えるというのも有効的です。社内外関係なく、ポジティブな人や尊敬している人など、自分の話を肯定的に聞いてくれる人には話してみましょう。元気の出るポジティブワードをお守りとして持つなどもおすすめです。昇進できた時点で、会社があなたを認めているということ。それは人とのやり取りにも自信を持っていいということです。自分に自信がないと人にも自信を持てず、前向きな見方はしにくいかもしれません。会社の仲間がいたから今の自分がいると思ったら、人のマネージメントも好きな仕事として責任を持てるし、楽しさが見出せると思います。