こころのモヤッと解消ROOM vol.2

仕事や勉強、家事・育児と日々忙しく過ごす中あらゆる分野で壁にぶつかったり、イライラしたりすることありますよね。中でも、悩みやすいのは人間関係やコミュニケーションのこと。家族、友人、恋人、仕事仲間や取引先、先生、近所の人、知らない人…。関係値も様々だからこそ、わからなくなりますよね。周りの人にはちょっと話しにくいモヤッと話、Emiko先生に聞いてもらいませんか!

Emiko 先生

心理カウンセラーセラピスト

武蔵野大学人間科学部人間学科カウンセリングコース専攻卒業。トータルビューティーカレッジ東京校を卒業し、国際エステティック協会認定のエステティシャンに。エステティックサロンやメディカルクリニックで勤務したのち、現在はフリーランスでセラピストをする傍ら、オンライン「笑みサロン」を中心に心理カウンセリングなどを実施。

今回のお悩み

妊娠を機に子供との時間を考え子育て中心の生活にすべく、好きな仕事だったので悩みつつも思い切って退職。専業主婦のためバリバリ働いていないこともあり、必然的に幼稚園や学校と関わる時間が長くなり、ママ友たちとも深い仲にならざるを得ません。しかし、ママ友と良い距離感をとることに難しさを感じています。割と平均的な年齢で出産しているのか、現在アラフィフ先輩ママとアラサー後輩ママの板挟みな感じで、双方から話を聞かされることが多く中間管理職のようでとても疲れます。『子育て』という同じことをしている状況なのだからうまく共感してやってもらえないものか…と思うのですが、「あのママは若いから感覚が合わない」「〇〇ちゃんママさんは姑みたいでうるさい」とそれぞれが分かり合おうとか歩み寄ろうという感覚がなく、対応が面倒です。どちらに対してもやんわり反応しているため、八方美人のようでそれも苦痛です。かと言って、ママ友には自分の意見をはっきりと示す人が多く、そこに対抗する気力もないのが本音です。子供の友達関係を考えると、ママ友の輪から抜ける勇気はありません。また、仕事してしまえば逃げられるといわれることもありますが、子供にかかる時間や手間がまだあり、復職やパートは今すぐには厳しいのが現状です。どうしたら少しでも快適に乗り切れるでしょうか。
時を待ち、今は私が我慢する他ないのでしょうか。

今月のスッキリメッセージ

子育て中の方々には、ママ友関係のお悩みは実際多いことかと思います。ママグループでもしっかり社会が出来上がっていて、それぞれの役割などがある幼稚園や保育園もあるそうなので、協調性が必要となりますね。板挟みになるお気持ちはお察しいたします。

この場合の解決法としては、「聞いてるふりしてスルーする」をおすすめします。

今まで通り、普通にママ友たちの話は聞きましょう。しかし、そのときに共感や同意はせず「私はあなたの話をちゃんと聞いていますよ」という姿勢・態度を見せることが大切です(話に集中するのではなく、その姿勢をとることに意識を向けるということ)。

不平不満をしっかり聞いてしまうと自分の心が苦しくなり、悩む状況が続いてしまうものです。うんうんと、聞いている姿勢は見せつつも、心の中では発言している相手を『また小鳥がピーチクパーチクお話してるなあ』くらいの気持ちで受け入れ、全てを聞き入れず、うまく流せるように意識を切り替えてみると良いでしょう。

「女性はただ聞いてもらうだけでスッキリする」と聞いたことはありませんか?実際に、不平不満をよく口に出す人は「ただ、文句を外に吐き出したいだけ」という場合がほとんど。一緒になって文句を言ったりはせず、聞く耳は持ちつつ、それぞれの愚痴を小鳥のさえずり程度に思うように意識を変えるだけで、少しは気が楽になると思います。

仲を取り持ったり、解決しようとしても、実際は本人達の問題であり余計に拗れることもあります。相手の話を〝聞いてあげるだけ〟にとどめ、相手の得意なことや好きなことに話を徐々に変えていくというのも手です。

一生懸命、周りの人の話を全て聞こうとする優しい人なのだと思います。しかし、私たちは聖徳太子ではないので、全ての人の話を全部聞き入れ受け止めることは難しいのです。

間に立ちこなすことがきついとお感じのようですが、「年齢が真ん中で上からも下からも話を聞かされている」というのは、見方を変えれば、周りから「この人は中立な立場を取る人だ」と思われ頼られている証拠。年齢関係なく、ネガティブ発言の多い人や偏った考えを提示する人は、周りから話をされません。意識的にそう切り替え、それぞれからの話を聞く「姿勢」にとどめたら、苦痛は軽く感じられるかもしれません。

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