こころのモヤッと解消ROOM vol.3

仕事や勉強、家事・育児と日々忙しく過ごす中あらゆる分野で壁にぶつかったり、イライラしたりすることありますよね。中でも、悩みやすいのは人間関係やコミュニケーションのこと。家族、友人、恋人、仕事仲間や取引先、先生、近所の人、知らない人…。関係値も様々だからこそ、わからなくなりますよね。周りの人にはちょっと話しにくいモヤッと話、Emiko先生に聞いてもらいませんか!

Emiko 先生

心理カウンセラーセラピスト

武蔵野大学人間科学部人間学科カウンセリングコース専攻卒業。トータルビューティーカレッジ東京校を卒業し、国際エステティック協会認定のエステティシャンに。エステティックサロンやメディカルクリニックで勤務したのち、現在はフリーランスでセラピストをする傍ら、オンライン「笑みサロン」を中心に心理カウンセリングなどを実施。

今回のお悩み

子供たちが巣立ち、現在は夫と二人暮らし。結婚して数年で、私の地元でもある東京を離れ夫の転勤を機に地方(夫の地元)へ引っ越し、子供を授かり専業主婦となり家事、子育てをしてきました。

夫は良い職に就き、何不自由なく家族を養ってくれました。父親としても充分に役割を果たしてくれたと思いますし、夫婦仲が悪いわけではないと思います。しかし、子供たちの高校進学あたりから子育てがひと段落したこともあり、夫婦の今後を考えた時、とてつもない虚無感に襲われ妻、母という立場でずっと生きてきてどっと疲れのようなものを急に感じました。

そして主人に対し既に愛情がないことにも気づき、1人で自立して生きたいと思うように。そのため貯金しようと、下の子の手の離れた頃から働いています。夫を決して人として嫌いなわけではないのですが、離れて新たな一歩を踏み出したいです。しかし私はそのことを切り出せずにいます。夫が仕事で悩みがあるようで、早期退職したい旨を相談されていることも理由です。

非情かもしれないですが私は正直、そこで支えてあげたいとは思えず、また老後を夫と2人で過ごす事は想像するだけできついです。夫が精神的に少し元気になってから話した方が良いかもしれないと思いつつも、このまま時間だけが過ぎてしまうのは私こそ気持ちが参りそうでつらいです。

現状で話を切り出すために出来ることはあるのでしょうか。

今月のスッキリメッセージ

「卒婚」は専業主婦を長年経た女性を中心に、検討・実行されている方は増えています。この方も、子育ての落ち着いた数年前から考え、自立できるよう準備をしているとのこと、意思も完全に固まっていますし、早くご主人にお話したいですよね。肝心の伝えたい相手が受け止められるかどうか…というのは確かに悩ましいですね。早期退職をお考えなら尚のこと早くお伝えした方がいい、というのが一般的ではありますが、長年連れ添ったので落ち込んでいる時には言い出しづらいのも理解できます。

ご主人の悩みは、人間関係、独立の希望、引退してゆっくりしたい…等色々考えられると思いますが、ご本人も続けるか辞めるかという選択を既に検討していますし、そこだけにフォーカスして、会社での早期退職と見なされている時期や、ご本人は何歳に退職したいのか(そもそもそこまで明確なのか)の意向を把握しておきつつも、ご自身は卒婚したいニュアンスは少しずつ匂わせていく(できるだけ別行動をとる、友人との外泊や外出を増やす)が良いと思います。

おそらく、ご主人に気を遣われている(きた)でしょうから、考えている素振りをご主人には微塵も出されていないと思います。奥様から切り出されたパターン(特に熟年離婚)の卒婚に多いのは、男性からすると「急に言われた」と感じること。これは、「事前に話しても主人はどうせ受け入れないから決意して叩きつける」という奥様が多いから。

しかし、別れた後ショックで立ち直れない男性がいることも事実。できれば、「以前と違う」と思わせる伏線を日常生活に出されておくことは、後々のご主人にとっても良いかもしれません。はっきりした決意を伝えることは、時期が割と迫っていれば退職してから、もう数年先であればご主人の様子が落ち着いてから話す、というのでも遅くはないですし、ご自身の気持ち的にもモヤモヤしないと思います。

あくまで、「自立したい」雰囲気は出して生活することをおすすめします。ご主人が退職すると不満も溜まりますし、そのフラストレーションが爆発してしまっては本末転倒。ご自分の意思を尊重しつつ、上手くできるだけスムーズに卒婚できる方向に持って行けるよう動くことが今はベストではないでしょうか。

今まで家族のために本当によく頑張ってこられたと思います。これからはご主人の状況や気持ちを様子見つつも、せっかく気づけたご自身の気持ちは無視せず、悔いなく生きていただきたいです。あくまでも「自分の人生!」と考え、まずはどんどん匂わせ行動をご自身のためにしてあげてくださいね。

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