こころのモヤッと解消ROOM vol.4

仕事や勉強、家事・育児と日々忙しく過ごす中あらゆる分野で壁にぶつかったり、イライラしたりすることありますよね。中でも、悩みやすいのは人間関係やコミュニケーションのこと。家族、友人、恋人、仕事仲間や取引先、先生、近所の人、知らない人…。関係値も様々だからこそ、わからなくなりますよね。周りの人にはちょっと話しにくいモヤッと話、Emiko先生に聞いてもらいませんか?

Emiko 先生

心理カウンセラーセラピスト

武蔵野大学人間科学部人間学科カウンセリングコース専攻卒業。トータルビューティーカレッジ東京校を卒業し、国際エステティック協会認定のエステティシャンに。エステティックサロンやメディカルクリニックで勤務したのち、現在はフリーランスでセラピストをする傍ら、オンライン「笑みサロン」を中心に心理カウンセリングなどを実施。

今回のお悩み

現在独身で結婚の予定はなく、今後パートナーができたとしても婚姻は希望しません。兄弟は5つ上に兄がおり、自分の家庭があります。すでに父は他界。私は母と2人暮らしで、仲も良く楽しくやってきました。

仕事は管理職で大変なことはありつつも、非常にやり甲斐があり、会社の空気も良いので長く続けたいです。大病もせずずっと元気で仕事もバリバリしていた母の体調が最近はあまり芳しくなく、それにより本人は退職。

それがストレスなのか、同居する私に、「早く伴侶を見つけて出て行ってほしい」など今まで一切言わなかった嫌味を言うようになりました。お互い干渉せずうまくやってきたと思っていたので驚きとともに悲しいです。

また、母本人の意向もあり、私としても、今後万が一、母が寝たきりや介護が必要になったとしても、私が面倒を見ずプロに任せたいと思っています。

しかし、周りには「結婚もせず実家にいるのに親の面倒を見ないのか」という人は少なくありません。兄からも、はっきり言わないものの遠回しに「母さんの面倒はお前が見るんだよな?」という無言の圧を感じます。

私たち親子は付かず離れずうまくやっている自負もあるし、実家住まいですが当然お金も入れています。介護に時間を取られ仕事を辞めるのは絶対に嫌で、一人で暮らす気もありません。

他人にとやかく言われたくない気持ちがありますが、母に小言が増え、本当は現状に不満があるのかとも思うようになり、考えを改めた方が良いのか悩むように。母を大切にしているつもりですが、自分の考えが間違えているとも思えません。

どうしたらお互いの人生にとってプラスの結論が出せるでしょうか?

今月のスッキリメッセージ

今までは特に何も言うこともなく二人で楽しくやってこられたのに、お母様が退職されたことで家庭内の雰囲気が変わってしまったのでしたら、その理由の中にキッカケがある可能性もありますよね。

まずは、お母様が小言を言うようになったことや、『結婚相手を見つけて出ていってほしい』と仰ったその思惑や意図、お気持ちの本音を深掘りして確認し、話し合いしていくことが良いのではないでしょうか。

小言を言うようになった真の理由はお母様の心の中にしかありません。例えば、“家にいる時間が増えたことで目につく所も増えた”ということにして、『実は娘の将来が不安だから、結婚相手を見つけ、出ていかそうと仕向けている』ということも無きにしもあらずかもしれません。

お母様の本心が見えないので、その辺をしっかり話した上で介護関係の話は進めた方が良さそうです。お母様のその後のご意向を優先することはもちろんのことですが、介護はきれいごとではなく素人にとっては大変なことです。

他人を介すということはお母様のお世話を心配なくお願いできたり、家に安心して入れる人が必須なことなので、どのような結論になるとしても、ご家族全体の課題のため、できればお兄様も含めて3人で話し合うことをおすすめします。子供一人だけが抱えるのは辛いですし、あなた一人で悩む必要はないはずです。

  • 子供には面倒かけたくないし世話になりたくない→施設にいずれ入りたい
  • この家からは出ず一人でなんとかする→他人に世話をされたくない
  • 息子夫婦が近くにいるし大丈夫!

…など、周りには分からないお母様のご意向や気持ち、考えがあるはずです。今一度、お母様に具体的に聞きながら、お兄様を含め3人で話し合うことで一つずつ解決していきませんか?

お母様の急な態度変化に悲しくなった気持ちも正直にお話してみてはいかがでしょう。本来仲良くやってきたご家族ですから、きっと全員で丁寧にコミュニケーションをとることで解決できるはずです。

お一人で気負わず、みんなにとってベストな落としどころを探してご自分の人生も諦めずに進めてくださいね。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

ツールバーへスキップ