こころのモヤッと解消ROOM vol.5

仕事や勉強、家事・育児と日々忙しく過ごす中あらゆる分野で壁にぶつかったり、イライラしたりすることありますよね。中でも、悩みやすいのは人間関係やコミュニケーションのこと。家族、友人、恋人、仕事仲間や取引先、先生、近所の人、知らない人…。関係値も様々だからこそ、わからなくなりますよね。周りの人にはちょっと話しにくいモヤッと話、Emiko先生に聞いてもらいませんか?

Emiko 先生

心理カウンセラーセラピスト

武蔵野大学人間科学部人間学科カウンセリングコース専攻卒業。トータルビューティーカレッジ東京校を卒業し、国際エステティック協会認定のエステティシャンに。エステティックサロンやメディカルクリニックで勤務したのち、現在はフリーランスでセラピストをする傍ら、オンライン「笑みサロン」を中心に心理カウンセリングなどを実施。

今回のお悩み

私は人の顔色をすぐに伺ってしまい、つい相手に合わせて意見を言ってしまいます。本音や自分の意見を話すと、とても悪い事をしているかのように感じてしまい、本音が出てしまった場合には、相手のリアクションが薄かったり、悪いと感じると、勝手に落ち込んでしまいます。

もちろん、相手の本心はわからないのですが、相手の表情や対応に過敏に反応してしまいます。そのときに表にはそれを出さないように振る舞う事が出来ますが、実はその後も1人、心の中でずっと引きずってしまいます。これは、職場ではもちろんなのですが、家族である夫にも同じようになってしまいます。

何故、こんなにも周りの人の顔色を伺ってしまうのか、自分でもわからずすごく嫌で、ずっとモヤモヤしています。無意識に人に嫌われるのを怖がっているのかもしれません…。人の顔色に自分の心情が左右される事なく、私はこれから平常心で過ごせるのでしょうか。

今月のスッキリメッセージ

常に人のことを考えて行動や言動をして他人を優先しているので、とても優しい方だと思います。人の顔色をうかがってしまうのは、きっと過去に何かのタイミングで、自分を抑えざるを得ない出来事があったからではないかと思います。

例えば、理不尽に怒られてしまった、自分の主張が強い、圧の強い方が周りにいた、などです。過去を思い返してみて、何か思い当たることはありませんか?

仕事相手や家族なのですから、本音を伝えたり、自分の意見を言うことは、時として相手に対して必要な場合もあるので、意見を述べてあげた方がいいことも当然あるのです。相手のリアクションを見た時に、「反応が薄い」「悪く思われている?」と感じるのも、もしかしたら自分だけが思っていることかもしれません。自分が気にしているほど、相手は気にしていないかもしれない…ということはありませんか?

自分の意見を伝えながらも、「相手の反応を気にしてしまう、でもそのこと自体を気にしないようにしたい!」と思う人におすすめの方法があります。『この人にこれを言ったらこう思うだろうな…』という固定観念をまず捨てること。つい出てしまうその考えをグッとこらえ、一旦置いておき、「この人の考えもイイけど、私のこの考えも参考にしてもらえたら嬉しいな」と捉えるようにします。そうすると、相手の意見や気持ちを先に肯定しつつも、自分の意見もきちんと話すことができると思います。

伝え方としては、「あなたの言ってること、わからないでもないよ。それもいいと思うんだけど、私は個人的にはこうするとよりイイと思ったなぁ!でも、あくまでも、これは私の意見だから、参考までに聞いてもらえると嬉しいな」といった感じで、【全てはあなた次第】という聞こえ方にするように伝えてみてはどうでしょうか。こう置き換えると、分かるとも分からないとも言っていないので、角が立ちにくくなります。一度、それで相手の反応を見てみてはどうでしょうか?今までと少し変わってくる可能性がありますよ。

人によっては、「この人はいつも合わせてくる。自分の意見をきちんと言えない人だ」と感じ、そのことをよく思わない人もいるものです。意見を言い合うこと、言い合えることは、最終的に良好な関係を作ります。良好な関係とは、「本当は自分の意見を伝えたかったのに…」と、後からどちらも思わない、スッキリと終えられるコミュニケーションを継続できる間柄です。これには、相手を信用しているという事も大切なのです。

もしかしたら、相手の前に自分自身のことも信用しきれていないかもしれませんね。なので、まずは自分のことを信じてあげてください。「私は大切な人に言いたいことを伝えられる人間なんだ」と。自分で自分を認めてあげることや、認識を少し変える工夫をするだけでも、人を気にしすぎずに過ごしやすくなれるでしょう。つい、そうしてしまっているということは、”思考の癖のようになってしまっていると思うので、もし今後も「また人を優先しすぎてしまった…」と感じた時は、「私、よく頑張った」「私、よく我慢した」「私、偉いよ!」などと、心の中で自分に話しかけて、まず自分を労い、敬ってあげてください

自分の心や価値観をないがしろにしてるのだとしたら、これを機にその自分から卒業しましょう。『所詮、相手の本音はわからない』と気楽に考え、前向きに認識と伝え方を変えていくと良いと思いますよ。その事で、コミュニケーションの本当の快適さをぜひ、手に入れてくださいね。

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