仕事や勉強、家事・育児と日々忙しく過ごす中あらゆる分野で壁にぶつかったり、イライラしたりすることありますよね。中でも、悩みやすいのは人間関係やコミュニケーションのこと。家族、友人、恋人、仕事仲間や取引先、先生、近所の人、知らない人…。関係値も様々だからこそ、わからなくなりますよね。周りの人にはちょっと話しにくいモヤッと話、Emiko先生に聞いてもらいませんか?
Emiko 先生
心理カウンセラーセラピスト
武蔵野大学人間科学部人間学科カウンセリングコース専攻卒業。トータルビューティーカレッジ東京校を卒業し、国際エステティック協会認定のエステティシャンに。エステティックサロンやメディカルクリニックで勤務したのち、現在はフリーランスでセラピストをする傍ら、オンライン「笑みサロン」を中心に心理カウンセリングなどを実施。
今回のお悩み
独身で、結婚予定がないどころかお付き合いしている人もいません。
「そのうち出会った人と結婚するだろう」くらいに考え過ごし、出会いがないまま彼氏いない歴が延び続け、30歳で「結婚はできるならした方が良いんだろうな」程度になり、自分の中では人生の優先順位として段々低くなっていきました。
35歳を目前にした今、きちんと向き合ったほうがいいような気もしますが、前向きに恋愛や結婚について考える気力が湧きません。親のことを考えるとお見合いでもした方が良いだろうかと思う反面、やる気が出ません。
絶対に結婚したくない!とか推し活があるから男はいらない!とも思っていません。しかし、既婚者の友人を見ていてもイマイチ家族を持つ幸せや意義というものにピンとこないのです。かと言って、すごく仕事が好きで充実していたり、のめり込む趣味があるわけでもありません。
周りからはとりあえず誰かと付き合ってみては?マッチングアプリなどを気軽に始めたら?と言われますが、腰が重いです。「結婚は?彼氏は?」という問いかけに最近は面倒で「良いご縁があれば…」と無難な回答をしますが、本心はそこまですら思っていませんし、いい加減そのやり取りも疲れました。
ダラダラしている気はないものの、このままあっという間に40代を迎えそうで、それでいいのかという気持ちも…。無理矢理にでも何か行動した方がよいのか悩んでいます。
今月のスッキリメッセージ
文面でしか見れないのですが、拝読していると『自分の意思で結婚を考えて行動を起こして進める』というよりは、『周りから結婚を意識させられ、行動した方がいいか?』という考えにまずなってしまっているように感じます。
〝結婚適齢期〟は30歳前後とされているため、多くの女性が結婚に対する焦りや不安などの感情が起き、そのピークの時期ともいえるでしょう。そのため、それを過ぎた34歳ともなると、〝どっちでもいい〟と思う人が増えるのも事実。
『婚活するなら今!』と意気込む人もいますが、この歳頃には各自の生活スタイルが出来上がりつつあるので、それを変えてまで『この後の自分の人生に他人を入れる』ということを難しく感じるのもこの年代からはあると思います。そのため、【今現在】を見て考えるのは困難だと思いますので、少し先の人生を思慮してみてはいかがでしょうか。
例えば、
『50歳になった時、一人でいたいか、それとも家族がいてほしいか』
こんな感じで想像してみてください。
両親や兄弟はずっと自分のそばにいない人がほとんどでしょう。それを想像したときに一人でも(が)いいと思うなら、今その気持ちに従うと良いと思いますが、年齢が上がるにつれていくほど、厳しいながら相手から選ばれる幅も少なくなってくるのも事実です。
恋愛にとっては結婚がゴールになるかもしれませんが、実際は、結婚そのものは「家族を作る」ことのスタートです。これからふたりで「家庭」という場の信頼や絆を作っていく過程です。このための行動に「今しかできない」部分もあるのは、本当はわかっていると思います。しなくて後悔が起こらないよう、多少気張ってでも行動しておくのは、「この人なら!」という相手に巡り合う可能性も当然高くなるので、個人的にはひとまず〝まず出会いのため何かしら行動をしてみる〟というのを推奨します。
正直なところ、結婚自体は命あればいくつになってもできます。しかし女性は健康体であれば妊娠・出産という選択ができますが、それには体力面もリスク面にとっても年齢は一歳でも若いほうが良いのは事実。現代は高齢出産も増えたとは言え、日本社会では難しい課題がまだ山積みです。
もしかしたら20年後に『やっぱり産んでおけば…』『産めなかったとしてもチャレンジしておいたらよかった』と思いそうであれば尚更、悔いの無いよう前向きに行動しておくことをお勧めします。
誰の人生にも正解不正解はありませんが、人生100年時代と考えたらまだ30代!未来の自分を少しだけ想像して、今は先のことを考えた行動を選択してみるのはいかがでしょうか。