仕事や勉強、家事・育児と日々忙しく過ごす中あらゆる分野で壁にぶつかったり、イライラしたりすることありますよね。中でも、悩みやすいのは人間関係やコミュニケーションのこと。家族、友人、恋人、仕事仲間や取引先、先生、近所の人、知らない人…。関係値も様々だからこそ、わからなくなります。周りの人にはちょっと話しにくいモヤッと話、Emiko先生に聞いてもらってスッキリしませんか?
Emiko 先生
心理カウンセラーセラピスト
武蔵野大学人間科学部人間学科カウンセリングコース専攻卒業。トータルビューティーカレッジ東京校を卒業し、国際エステティック協会認定のエステティシャンに。エステティックサロンやメディカルクリニックで勤務したのち、現在はフリーランスでセラピストをする傍ら、オンライン「笑みサロン」を中心に心理カウンセリングなどを実施。
今回のお悩み
現在、2人目を出産直後です。主人にも家事育児を頑張ってもらいたいと思っています。
しかし、実際はスマホで漫画を読んでいたり、ゲームをしたりと、なかなか積極的に家事育児をしてくれません。しかも、家事などはタイミングよくお願いをしないと機嫌が悪くなります。
さらに、もうすぐ3歳になる上の子が「パパ嫌い」と言って拒絶してしまい、私は上の子も下の子も同時にかまわなければならず、生活が整いません。
父親としての自覚が無いのかわかりませんが、そこは言わないほうが良い気もするためコミュニケーションをとる上で一応、気をつけるようにしています。が、主人への声掛けや話しかけ方、どう対応したら良いかがわからなくなってきました。
主人に、自発的に家事や育児をサポートしてもらうにはどうしたら良いでしょうか。
今月のスッキリメッセージ
お二人目のご出産おめでとうございます。子育ては子が一人でも大変ですから、そのご状況の中で赤ちゃんを迎えられ、本当によく頑張っていらっしゃると思います。さらに家事育児をほとんどお一人でされていて、ご主人の協力がないのは大変ですよね。とても尊敬します。
家事育児のサポートに関して、ご主人と話し合いをされたことはあるのでしょうか。もし、特にルールなどを決めておらず、ご主人の顔色を伺いながらその場で「手伝って欲しい」とお願いしているのであれば、そこがご主人の機嫌を左右するところかもしれません。
男性には、予定していないことや段取りがわからないことを急に言われると、対応に困ると感じる人も多いのです。育児の最中ではなく、二人だけの時間を作り、一度事前にご主人と話し合いの場を設けることをまずおすすめします。
その際、家事育児を一人でこなすことが困難ということを前提に話をして、二人でルールを作るのはいかがでしょうか?この場合、どういう点が「一人だと大変」なのか、まずご主人にきちんと理解してもらうことが必要です。そうでないと、やったことがない人はイメージでしか分からないため、「何でそんなこと一人でやらないんだ」などと、勝手な思考になったりするものです。
普段、一人の時にどんなことをしているのか、行程から具体的な作業まで説明してみましょう。もしかしたら、そこで初めて「そんなことまでしなければならないのか」と気づくかもしれません。ご主人が理解できたら、その上で「だから手伝って欲しい」と、家事育児の分担を交渉しルールを決めましょう。こうして二人でルールを作る事で、ご主人の毎日のルーティンに育児・家事分担が入っているので、突然言われて不機嫌になることも減っていくかもしれません。
あとは、普段からご主人に「ありがとう」という言葉をことあるごとにあえて積極的に使ってみてください。「ありがとう」は、人にやる気と、それ以上のことをしたいという気持ちにさせる、魔法の言葉です。もしかしたら、ご主人は、お子さんが生まれたことで育児に忙しい奥様に構ってもらえず、その寂しさのやりどころが分からず、サポートしないという行動であなたに不満をアピールしているかもしれません(まるで子供のようですが、実際にこういう旦那さんは意外と多いものです)。
感謝の言葉をかけられることで、ご主人の自信や余裕が出てきて、自主的に動いてくれるようになるかもしれないので、ぜひたくさん言ってあげてください。もし、話し合いが難しい人だと感じるなら、いつものお願いするタイミングのときに、「ありがとう!助かる〜!」という言葉を、少し大げさに使ってみるのもおすすめですよ。お二人で子育てを楽しんでいかれることを願っています。