こころのモヤッと解消ROOM 最終回

仕事や勉強、家事・育児と日々忙しく過ごす中あらゆる分野で壁にぶつかったり、イライラしたりすることありますよね。中でも、悩みやすいのは人間関係やコミュニケーションのこと。家族、友人、恋人、仕事仲間や取引先、先生、近所の人、知らない人…。関係値も様々だからこそ、わからなくなります。周りの人にはちょっと話しにくいモヤッと話、Emiko先生に聞いてもらってスッキリしませんか?

Emiko 先生

心理カウンセラーセラピスト

武蔵野大学人間科学部人間学科カウンセリングコース専攻卒業。トータルビューティーカレッジ東京校を卒業し、国際エステティック協会認定のエステティシャンに。エステティックサロンやメディカルクリニックで勤務したのち、現在はフリーランスでセラピストをする傍ら、オンライン「笑みサロン」を中心に心理カウンセリングなどを実施。

今回のお悩み

私はフルタイムで仕事をしています。

子ども達はもう自分たちで何でもできる歳頃に成長しているのですが、家の中でほぼ何もしてくれません。私が仕事から帰宅すると、朝ごはんに使った茶碗などが洗われずに流しにそのまま置いてあることもしょっちゅうです。

頼むと、機嫌が良いときはやってくれるのですが、疲れて帰ってきていることもあり、正直かなりストレスです。

子ども達に理解してもらい自ら家のこともやってくれるようにするには、どういうコミュニケーションを取ると良いでしょうか。

今月のスッキリメッセージ

お子さん達が自分の身の回りのことをしないのは、お母さんに甘えているのでしょうね。子どもは可愛いですが、親としてはできることくらいやってほしい…というお気持ち、お察しします。

子どもは親には甘える生き物とはいえ、甘える要因や甘え方もご家庭によって様々かと思います。幼少期の頃から、ついなんでもやってあげてしまった、という傾向はありませんでしたか?子どもは所詮、〝まだ子ども〟です。教育を受け、大人になる過程で色々な知見・経験を得るまでは何事も知りえないので、〝親が自分にしてくれていることは当たり前〟と思ってしまうことを、大人は忘れてはいけません。

つまり、お子さんは、〝お母さんは毎日仕事に行っていて大変な思いをしている〟と、想像できていない可能性があります。もし「自分でできることはやりなさい」と日頃言っているつもりでも、本人たちにどう伝わっているか、自分にとってどれだけ大切なことか、という実感がないと、正直ただ〝言われている〟と聞き流している可能性も。

まず、お子さん達を集め話し合いをしましょう。「話がある」と、改まって場を設けるだけでも少しピリッとした空気を出すこともできます。そこで、『仕事と家事の両立が大変でしんどい』という気持ちを改めて本音で伝えます(子どもの反応によっては、なぜ母は仕事に行かなければならないかということもきちんと話した方が良いでしょう)。

そして、「自分の身の回りのことは自分でするように協力してほしい」と提案します。ここまで話したら、一旦様子を見ましょう。すぐ実行してくれれば成功ですが、変わらない場合は、行動として強行手段に出るのが一番伝わります。

一度、お子さん達の身の回りのことは一切しないようにしてみてください。「食器が洗われていなかったら自分が洗うまで使えないのか」「洗濯した服は自分で元に戻さない限り着られないんだ」と具体的に理解・体感させます。

もし、何か取り決めがあるのであれば、「母親との約束を守らなければ、小遣いやおやつはもらえない」など、極力、できていないと困ること、自分で考える必要があることをやらせるようにしましょう。つい、口を出したくなるかもしれませんが、ここは心を鬼にして自主的にするようになるまで、様子を見ましょう

もし「なぜお母さんはやってくれないのか」など聞いてくれば、最初の伝えたかった〝お願い〟の意図が理解できていなかったということも分かります。面倒くさがる子どもには、「いつまでもお母さんは一緒にいない」こと、「なぜ自分でできるようになった方が良いか」という話を、経験談を交えたりして話すのも良い方法です。

言わずもがな、自分のことだけでなく、気づいて誰かのためにも何かしてあげられるようになることは、大人になった時必ず自分の身を助けます。そういうことを自分で考え、イメージできるように話をしてあげるのが良いでしょう。

ただ「やってほしい」と〝言う〟のではなく、意図が〝伝わる〟ようにお母さんも頑張ってみてください。そして、話したあとは何度も言わず、本人が困ろうが、手を貸さずにひたすら見守りましょう。

一人で自転車に乗れるようになるまで見守るのと同じで、何でもできる歳頃とお母さんが思っているのであれば、子どもを信じ自分一人でやるようになるまで見守ることも大切です。ご参考になれば嬉しいです。

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