発酵大国日本の発酵食品を掘り下げ、皆様に発酵の魅力をより味わっていただくコーナー!
スタッフ自ら探したお取り寄せできる素敵な商品もご紹介します!
自宅にいながら、目で舌で、全国を旅しましょう!
第2弾 新潟県
雪が深くて作物を収穫できない期間が長い新潟県では、厳しく長い冬を豊かに暮らすため、各地でさまざまな食糧保存方法が生み出されました。そのひとつが「発酵食品」。発酵文化が築かれていく上で大切なのは、発酵に適した気候や風土。日本の夏の高温多湿になる気候だけでなく、厳しい冬の寒さにより微生物の活動を制御し、安全に発酵させることができる環境が、新潟にはあります。さらにはミネラル豊富な山の伏流水や清らかな雪解け水、それによって育まれた米や大豆など、発酵食に適した良質な素材が新潟には目白押しなのです。
「かんずり」は、雪にさらした唐辛子に、糀や柚子、食塩を加えて寒中に仕込み、3年以上熟成発酵させて作られる新潟の発酵食品のこと。雪さらしとは文字通り、唐辛子を雪にさらすこと。会場には幅180センチ、長さ20メートルの雪の土台が数列並んでおり、そこに一列あたり100キロほどの唐辛子を、凍てつく寒さの中、人力で撒いていくのです。雪さらしが完了した唐辛子に、糀と塩、柚子を加え、細かく刻んだ後、蔵で3年ほど熟成発酵させます。勿論、添加物は一切使用されていない自然食品です。焼いたお肉・お魚に直接塗って風味良く美味しくいただけます。うどん・ラーメン・そば等の薬味にも欠かせません。タレとして醤油・ポン酢・ドレッシング・焼肉のタレ・ごまだれ等に溶いて、マイルドな辛さと風味豊かな柚子の香りが食欲をそそります。