愛知県で体験した宝石と民藝、2羽のパン屋さん

全国的にも注目される発酵処・愛知のパン屋さん

小麦粉と酵母、塩、水を混ぜてねって、発酵させて焼く…。パンづくりはシンプルなもののようです。なので、努力とかこだわり、個性などがはっきりと表れます。また発酵食品のため生き物としての側面があり、パンづくりを奥深いものにしているようです。

今回ご紹介するのは豆みそ、みりん、たまり醤油など発酵食品処・愛知県の2店舗。偶然にも店名に「うさぎ」が入る2羽のパン屋さんです。「baguette rabbit(バゲットラビット)」は名古屋に社口本店とアスナル金山店、東京に自由が丘店の3店舗があります。また「パン屋二兎」は愛知県の北西部、木曽川を渡れば岐阜県という地に店を構えています。

バゲットラビット アスナル金山店

baguette rabbit
バゲットラビット アスナル金山店

愛知県名古屋市中区金山1-17-1アスナル金山内
TEL 052-228-0118
●ホームページ:https://baguette-rabbit.com/

スタイリッシュな店内に美味しさ輝く宝石たち

取材に訪れたのはアスナル金山店。オシャレな店内にはキラキラのパンがズラリ並んでいました。お客さまが次々にやってくる合間をぬって、食べたい!誘惑に負けそうになりながら、取材はスタートしました。

圧倒的な旨味ともちもち感看板商品のブール

創業者の古井戸和憲さんの高い技術とこだわりを語るのに最適なのが看板商品のブール!

一般的には丸い形をしたバゲットより柔らかい物がブールです が、こちらのブールは真っ白。編集部では何もつけずにあっという間になくなりました。もちもちの食感もクセになりますが、旨味の強さにビックリ!

小麦は三重県産のニシノカオリ。それを店内の石臼で自家製粉しています。さらに手にまとわりつくほど水分を多く含んだ生地をパンにする技術は、まさに唯一無二のオリジナル。探求心が生み出した傑作です。

生地と具材の旨味が素敵に響きあうパンたち

今号の美容ページを担当したライターさんにバゲットラビットへ取材に行くことを話すと「私もファンですよ」とのこと。自由が丘の近くに行くと必ず立ち寄ると話すのでおすすめを尋ねると「全部好き」とライターらしからぬ返事。実際食べてみて、ライターさんの言葉に納得しました。撮影した商品を食べましたが全部美味しかったです。

パン屋 二兎(にと)

パン屋 二兎(にと)

愛知県丹羽郡扶桑町高雄堂子(にわぐん ふそうちょう たかおどうじ)19番地
TEL 080-9720-2100
●Facebook・Instagram:panya-nito

仕事を味わい心を満たすパンづくり

名古屋から電車で約30分、扶桑駅からタクシーで7分ほど、「パン屋 二兎」はご主人の実家を改装して開業しました。

体調がすぐれない中でもパンをつくり続けてきたご主人。最近は回復してきて「自分もお客さまも満たされるパンをつくりたい」と話されます。

机に並んだ個性的なパン、それは民藝の焼物のよう

小麦は熊本の有機小麦。ライ麦は愛知の無農薬ライ麦とお店の前の畑で自家栽培している物を使っています。ライ麦を手入れしに畑へ行くと、バッタが飛び出してきたり、大地の生命力を感じられるそうです。

でき上ったパンたちを初めて見たとき、その存在感に感動しました。300度の高温に熱した窯の余熱で焼きしめることで、表面はしっかり焼け、中はしっとりになるそうです。

生命力あふれた素朴な風合いのパンは民藝のよう。もっと言えば縄文土器に似ている…。最新の技術や知識を使って古代にタイムトラベルしているのかも。

サンドイッチにできる!?でも美味しいので大丈夫!

皮を薄く、中身を軽くしたいので「酵母に元気に膨らんでもらっています」とご主人。サンドイッチならチャバタだそうですが、編集部はミナミノカオリでつくりたかった! お家で切ると大きな気泡が元気にお目見え。なるほどサンドイッチには不向きかも…。でも美味しいので食べる工夫はこちらでします。ご主人は自分の思う道を進んでください。

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