心のため息が吹っ飛ぶ方法 #1
あなたはどんな自分でいたいですか?
職場での自分、友人といる時の自分、家族といる時の自分、どんな自分を思い出すでしょうか。本当はもっと相手の話を聞いてあげたいのに、ついつい自分のことばかり…本当は自分のことを伝えたいのに、なかなか言えない…このような場面は、誰にでもあることです。このコーナーは、本当の自分と向き合い、より自分らしく生きれるようになるだけでなく自分自身やまわりの方との関係もより豊かにしていくメソッド、考え方をご紹介いたします。
野澤卓央 講師
体験作家、講演家、自己理解(感情や意識の扱い方)を通じ人と人が本音で話し合い、助け合い協力しあえる関係性(家庭・社内)、つながりを構築する専門家。〈著書〉「一生を変えるほんの小さなコツ(2011年/かんき出版)」「自分を変えるほんの小さなコツ(2017年/かんき出版)」
40代女性のストレス感度は、71.7%
ある調査によると、40代女性のストレス感度は、71.7%にも上り、さらに、ストレスの内容ごとにみてみると、「対人関係」「家族・将来の生活」と答えた方は多く、職場の人間関係を筆頭に、家族、近所づきあい、夫の生活態度に対する不満を感じている方も多いそうです。もし、あなたも思い当たることがあれば、心のため息を吹っ飛ばすチャンスです。ぜひ、一緒にワークをしてみませんか?
出典:男女共同参画局 地域における相談ニーズに関する調査より
相手との関係をより良好にするためには、まずは、自分自身を知ることが大切です。そこで、今回は、共感コミュニケーションと呼ばれる方法をご紹介します。共感コミュニケーションとは、NVC(Nonviolent Communication)とも呼ばれ、1970年代に、アメリカの臨床心理学者マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって体系化・ 提唱された、自分の内と外に平和をつくるプロセスのことをいいます。共感コミュニケーションで大切な4つのポイントは、「観察」「感情」「ニーズ(望み)」「リクエスト」です。頭(思考)で判断するかわりに、自分自身と相手の心(ハート)の声に耳を傾けることで、「今」の気持ちや、その奥にある望みや、大事に思っていること・価値を明確にすることができます。
NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版
著者/編集: マーシャル・B・ローゼンバーグ, 安納 献 出版社: 日本経済新聞出版社
モヤモヤの原因発見!みんなの“心の地下2階”って?
「心の地下2階」とは人が何を望んでいるのか、人の本心を理解していくものの見方です。この視点を持つことで人の気持ちがわかるだけでなく、自分自身との対話でも役に立ちます。ある夫婦の例でみていきます。普段忙しく働くAさんは「たまの日曜日くらい、ゆっくりさせて欲しい」と言い、子育てに追われるBさんは「日曜日だけでも子どもの面倒を見てほしい」と言いました。聞こえる言葉だけをみると二人の意見は対立しますが、地下1階にある〝感情〟を見ていくと「怒り、不信感、悲しさ」など、同じような感情があることがわかります。さらに地下2階をみていくと、二人とも「休息が欲しい、相手に理解して欲しい」など、同じような〝望み〟をもっていくことに気づくことができます。お互い疲れていて休息が必要だと気づいたこの夫婦は、実家に子供を預けて二人で休息の時間をもつことにしました。自分と相手の「心の地下2階」を理解することでお互いが満たされる新たな方法が生まれたのです。
WORK あなたの“心の地下2階”を探検しよう!
探検のしるしにペンを持って、書いてみながら“私の望み”を見つけにいきましょう!
自分の考え方や望み、気持ちと向き合う時間はいかがでしたか?
地下2階を見ることをくり返すと、きっと今よりもっと自分を大切にでき、豊かな生活へと導いてくれるでしょう♪