なぜ、あの人は私にいつも嫌味を言うのか?

心のため息が吹っ飛ぶ方法 #3

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出逢って10年、結婚生活5年目。4歳と2歳の親。
奥様のトモちゃんの尊敬するとこは、人にも物に一つ一つ丁寧に接するところ、腹が据わっているところ、優しい愛があるところ。奥様を一言で表わすと、「美しい」(所作、心)。今後の夫婦での野望は、日々の暮らしを大切にする(命が喜ぶ衣食住)こと。

愛する、愛されるということ

今回は、僕たち夫婦の話を例にして皆さんと一緒に考えていきたいと思います。奥さんとは知り合って10年たちますが、決まってギクシャクしゃちゃうことがあるんです。
僕が『お皿を洗おうか?』って奥さんに聞くと、『いや、別にしなくていいから』と言われ、僕は寂しい気持ちになります。でも、奥さんに『たくちゃん、いつも自分からしない』と言われてしまうから、いやいやまってよ、僕さっき、洗うって言ったよねと。どうしたらいいかわからなくなっちゃうんです。(笑)
ある時、お互いどんなことで”愛されている”と感じるか?どんなことを”愛すること”だと思っているか?をすべて書き出して話し合ったことがあるんです。そのとき“愛されている”と感じる行為と、”愛”の表現方法は、人によって全く違うということに気付きました。僕(自分)にとっては愛してるからすることでも、それは奥さん(相手)にとっては嬉しくないことでもあったりするわけです。
親は愛だと思ってしたことでも、子どもからみるとそれが嫌だと思うのも同じです。”愛”と”愛されてると感じる行為・愛する行為”は違うんだってことが分かりました。

お互いの”愛する、愛されること”って?

奥さんと擦り合わせてみると、僕の愛するってことは、「気にかける」「提案・確認する」ってことに気づきました。『お皿洗おうか?』て聞くこともそうです。自分が小さい頃にあんまり気にかけてもらうことがなかったから、自分はそれが欲しくて、していました。でも、奥さんの愛することは、「黙ってやる」ことだったんです。気づかれないようにさりげなくやることが愛だって、家で教わっていたようです。驚きました。
だから、僕が『お皿洗おうか?』と言った時、奥さんは「やる気もないのに口だけだな」ってカチンときたみたいです。“愛”と”愛される・愛する表現“はこんなにも違うようです。
今までは、奥さんがちょっと冷めたい態度をしていると、僕は「愛を受け取られていない」という悲しい気持ちになり、奥さんは「本当に愛しているんだったら黙ってやるはずだ」という考え方を持ち、お互いにすれ違っていました。
でも、お互いの“愛されること、愛すること”をシェアすることで変わりました。相変わらず僕は『お皿洗おうか?』って聞いちゃうんですが、奥さんは「やっていることは嬉しくないけど、この人の愛を受け取ってみようかなって。ワンクッションできて腹が立たなくなった」って言っていました。
今の方がずっと正直に付き合えている感じがするんです。関係性が変わったなと感じます。
最初は、お互いに伝えあうことが出来る場合もあるだろうし、出来ない場合もあると思います。出来ない場合は、まず自分にとって愛されていると感じること、愛しているからすることを全て書き出してみるのはオススメです。

男性は、女性に認められたい生きもの!?

実は、男性は無意識に女性に認められたいと思っています。だからこそ女性に怒られることがすごく怖い。そして一度怒られると怒られないように行動しようとする。女性は、怒られないようにする行為に腹が立つこともあるかもしれません。
『私のこと信頼してないの?』『愛してないの?』と感じてしまうこともあるかもしれません。イライラして余計にキツくあたったり、『もういいわ』と距離を置いてしまうこともある。
だからこそ、受取側は”愛”は受け取りながらも素直に『この行為はうれしくない』って伝えることが必要だと思うんです。その一歩手前に、「あなたの愛情は理解しているよ」と受け止め、肯定的、具体的、実行可能な方法で強要ではなく、『こうして欲しい』と提案として伝えることが大切。
あと男性は、”女性に愛を受け取られない”ということがダメージであることがあります。僕ですが…(笑)
「なにかしてあげれることないかな?」と、ケーキを買って帰ると、奥さんから『そんなのいらないな~』って言われました。ケーキ云々でなく、愛を受け取られないことにダメージを受けます(笑)そんな時、『ケーキは嬉しくないけど、あなたの愛は受け取ってるよ』って伝えてくれたら、本音を聴けて、より愛を感じることができます。
“愛されていると感じること、愛してるからすること”の価値観は違うかもしれないけど、“愛”と”行為”を分けて正直に伝えることで、愛のすれ違いが緩和されると思っています。

愛と手段の関係

さまざまな場面で、家族やパートナーとのすれ違いが起きることはあると思います。”愛される、愛すること”が叶わなかったりすると、つい相手や自分のせいにするケースも少なくないと思います。長年暮らしを共にすると”愛”と”行為”のズレが目について、愛がないように感じてしまいます。でも夫婦は、”愛”があったから結婚したと思います。そもそも”愛はある”んです。
“愛”とその”手段”を分けて考えられると、長年一緒にいても理解し合える信頼関係が構築できる。そうすると、日々の生活の中でお互いを許しあえたり、喜びあえる。これは、子どもの人生にも大きな影響を与えます。世界の平和は家庭から。平和な世界を未来の子どもたちに残せたらいいなって思います。

実践 今日のまず一歩!

①私の”愛する” “愛される”を知ること。どんなことが思い浮かびますか?
それぞれ5個書き出す。
②人にリクエストするときは「具体的に」「肯定的に」「実行可能な方法」で伝える。また、人にリクエストするときは「強要」ではなく、「提案」として伝える。

一度に全部できなかったとしても、やろうと思ったらその自分に○をつけてあげる。結果に関係なく“やってみた自分”を認めてあげる。自分への小さな○を積み上げていくことで人は健全に成長していていくと思っています。

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