お風呂と美肌の濃～い関係

「入ったほうがいいのはわかるけど時間がない！」「光熱費が上がる気がしてもったいない…！」「仕事に育児に疲れていてそれどころじゃな～い！」など、日々忙しくなかなか入る余裕のない方も多いのではないでしょうか？
しかし、”入浴が持つ美容パワー”を知れば、きっとあなたも今夜から浸からずにはいられないはず！今回は、お風呂研究20年、3万人を調査してきた医師、早坂先生に入浴による美容効果と効果的な入浴法を教えていただきました！

▼今回教えてくれるプロフェッショナルはコチラ

早速ですが…
あなたの『美人風呂レベル』をチェック！

Q1.半身浴は美容に良い？

Q2.美肌のためにも長く、お風呂に入ったほうが良い？

Q3.健康のためには、42℃の熱めのお湯でしっかり温まったほうがいい？

Q4.お湯が勿体ないから、次の日もお湯炊き機能で入ればOK？

気になる答えは・・・

▽　▽　▽　▽

ぜ～んぶ『ウソ』なんです！

Q1.半身浴は美容に良い？
答え.実は半身浴にはあまり健康効果がありません。温熱効果による血流改善や、水圧がかかることによるむくみ改善などは、半身浴にするとすべて半減してしまうのです。美容のことを考えると、全身浴をおススメします！

Q2.美肌のためにも長く、お風呂に入ったほうが良い？
答え.天然保湿成分セラミドは、お湯に浸かることで流出します。長風呂は、セラミドを必要以上に失わせてしまい、肌の乾燥を招く恐れがあります！美容効果が発揮されるおススメの時間「10分」を目安に入るといいでしょう。

Q3.健康のためには、42℃の熱めのお湯でしっかり温まったほうがいい？
答え.美肌に深く関わる「睡眠」も、お風呂の温度がとても重要なのです。熱いと感じる42℃のお風呂に浸かると「闘争神経」と呼ばれる交感神経のスイッチが入ります。これからスムーズな入眠を目指す時間帯では、眠りの妨げになってしまいます。興奮してなかなか寝付けず、美肌ホルモンが上手く分泌されない…なんてことにも繋がります。

Q4.お湯が勿体ないから、次の日もお湯炊き機能で入ればOK？
答え.横浜市水道局の調べによると、入浴してからお湯を一晩置くと、翌日の残り湯の細菌数は数千倍に増えていたことが分かりました。恐ろしいですよね…！お風呂のお湯は毎日交換するのがおススメです！
（東京都水道局によると、180ℓのお湯を沸かしたときの水道代は約150円です。考え方次第ですが、毎日手軽にたった150円で綺麗に健康的になれると思えば、決して高くはないと思います！）

ありがたすぎる！
『入浴の美容効果』って？

その１.温熱効果
体が温まることによって、血管が拡がり心臓の動きが強くなります。すると、体中を流れる血液の量も増えます。血液とは、酸素や栄養分、ホルモン、免疫物質など、私達の体にとって必要なモノを運ぶ役割があります。さらに、二酸化炭素や疲労物質、老化物質などの「いらないモノ」を回収する働きもあります。血液量が増えることにより、体全体の新陳代謝もスムーズになり、美容に繋がるのです！

その２.静水圧効果
お湯の水圧により、全身が締め付けられる状態になります。なんと湯船に浸かるだけで、女性なら約500kgの水圧がかかります！下半身の静脈やリンパ管を水圧で締め付けることにより、血流が良くなります。ここまでを、「静水圧効果」と言います。下半身に溜まった血液や老廃物を、血流にのせて心臓に戻すことですっきりボディが叶うのです！

美肌を叶える
『３つの基本ルール』

ルール１.
半身浴ではなく、「全身浴」をすべし！
全身浴で全身に血液が回ることで血液と一緒に体の隅々にまで栄養が行き渡ります。それはお肌も同じ。新しい細胞がどんどん作られ、皮膚の新陳代謝が促されます。さらに、栄養分が血液によって潤沢に運ばれることで肌の弾力を司る「コラーゲン」を作り出す繊維芽細胞が活性化します。その結果、肌のコラーゲンが増え、肌の「キメ」が整うのです！シミなどを防ぐビタミンCも血液によって運ばれるため、メラニンの精製を抑える効果まであります！

ルール2.
「40℃～41℃で10分」お風呂に浸かるべし！
熱すぎない温度、長すぎない入浴時間で肌の天然保湿成分セラミドの過剰な流出を防ぐことができます。美容効果が発揮されるおススメの時間「10分」を目安に入るといいでしょう。

ルール3.入浴直後こそ「絶好の美肌タイム」！
血液循環がよく、肌が温かく柔らかい入浴中や入浴直後のスキンケアこそ、最も美肌に効果的です。お風呂から上がった直後から肌は急激に乾燥しますので、すぐに化粧水などをつけて肌を守ってあげましょう。

ぜひ、今夜のバスタイムから実践してみてくださいね。

（文/アイラブミー編集長　山崎裕加里）