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ひじ・ひざ・かかとメンテナンス
金子 エミ さん
パーツモデルの第一人者で、日本を代表する存在。美容研究家。これまでに約100本のTVCMに加え、雑誌・広告・TVなどに多数出演。2児の子育てと現役モデル両立のために考案した時短美容法が評判を呼び「お家でおこもりエステ」「パーツ女優のからだ図鑑」などのケア本を出版。近年はイベント・セミナーでの講演のほか、美容アイテムのプロデュースなど、活躍の場を広げている。
油断禁物!意外と見られているひじ・ひざ・かかと
半袖、ノースリーブ、短めのスカートやパンツ、サンダルなどを着用することが増える季節。日常生活で、ひじ・ひざ・かかとを露出する機会も増えているのではないでしょうか。
ひじ・ひざ・かかとは、日頃の露出が限られているぶん、あらわになると逆に他人の目につきやすいパーツです。電車で吊革につかまったとき、座っていて足を組み替えたとき、足元に物が落ち誰かに拾ってもらったとき…周りの人からは意外としっかり見られているかもしれませんよ。そんなとき「ひじとひざがずいぶん黒ずんでるな」「メイクはばっちりなのに、かかとはガサガサ…」なんて思われてしまっては残念。
細かい部分だけに、きちんとメンテナンスしているか、していないかで、与えてしまう印象も大きく変わってきます。いつ見られても恥ずかしくないよう、ふだんからお手入れをしておきましょう。
老け見えを招く黒ずみ&乾燥の原因
ひじ・ひざ・かかと周りが黒ずむ主な原因は、メラニン。摩擦や圧迫により皮膚内部に炎症が起きると、メラノサイト細胞の働きが活発化し、メラニンが過剰に生成されます。さらに炎症から皮膚を守ろうとする防御反応もあらわれ、角質が分厚くなります。
メラニンや古い角質は通常、肌のターンオーバー(お肌の生まれ変わり)により排出され、はがれ落ちます。ところがストレスや加齢などの影響でターンオーバーの周期が乱れると、メラニンも古い角質も蓄積されたままの状態に。
ひじ・ひざは体の他のパーツに比べて皮脂腺が少なく、かかとには皮脂腺自体がありません。そのため乾燥しやすく、乾燥から肌を守るために皮膚が分厚く固くなりやすいという面もあります。
できれば避けたいNG生活習慣
実は皮膚が黒ずんだり、乾燥したりする原因には、日頃の生活習慣が大きく関わっています。まずはお手入れの前に、日頃の生活スタイルを見直してみましょう。
肌の状態を整えて美しくひじ・ひざメンテナンス
毎日のお手入れにプラス!週1回の角質ケア
洗浄・保水・保湿の毎日のケアに加えてやってみましょう。
1. 化粧水を染み込ませる
コットンに化粧水をたっぷりと染み込ませ、1枚を2つにさきます。
2. ひじ・ひざパック
ひじ・ひざを曲げ、コットンを貼り付け、5分ほど待ちます。
3. 角質マッサージ
角質ケアクリームを手にとり、指先で円を描くようにしながら、曲げたひじ・ひざをマッサージします。
4. 水分でうるおいを補給する
角質ケアクリームを洗い流し、化粧水で保水をします。
5. 乾燥を防ぐ保湿もしっかりと
保湿用クリームをすり込んで保湿します。
6. スチーム効果でクリームを浸透
ひじ・ひざを曲げ、キッチンラップで覆い、5分ほどクリームを浸透させます。
お出かけの際には腕足メイクもアリ
腕や足はボディだからスッピンが基本!? そんなことはありません。露出をする際は、紫外線から肌を守るために日焼け防止の対策をしましょう。
また顔と同様にファンデーションなどでメイクすれば、肌のツヤ感をアップさせたり、腕や足を細く見せたりできるメリットも。肌色の日焼け止めやボディ用のファンデーションのほか、保湿や日焼け止め用のクリームと顔用のファンデーションを6:4くらいの割合で混ぜても塗りやすい(※)です。
黒ずみや傷などが目立つ場合には、顔用のコンシーラーを使うと上手にカバーができます。
※肌に異常がみられた場合は使用を中止してください。
サンダルが似合う足に!足裏・かかとメンテナンス
フットファイル&角質ケアクリームで古くなった角質を除去
ゴワつきやカサカサの原因となる古い角質を取り除きましょう。
1. たまった角質をオフ
フットファイルを使って、かかとから足裏にかけての角質を取り除いていきます。
2. 角質ケアクリームでなめらかに
角質ケアクリームを使って、足裏全体の肌をなめらかに整えます。
3. 保水・保湿で仕上げ
化粧水を染み込ませ、クリームをすり込んで、角質肥厚を防止します。
ボディケアするならお肌の内側からもうるおいを
実は内側から「うるおい肌」に導く方法もあるんです。「スキンケアタブレット」と呼ばれるインナー美容も、今注目されています。
「うるおいバリア」と「肌の弾力維持」、うれしいダブルの機能を備えたタブレットです。
インナー美容も取り入れて、うるおいたっぷり、ハリツヤに満ちた美しいボディをめざしましょう。
こまめに動かして足先の血流を改善
足先が冷えやすい場合やハイヒールなどを履くことが多い場合は、足の血流不足が懸念されます。血流が悪化すると肌のターンオーバーも乱れやすくなるため注意が必要。休憩中や帰宅後は足先を意識的に動かすようにして、血流アップをめざしましょう。
気軽にできる!足先のストレッチ
老廃物を流す足先マッサージ
ムレやすい足はニオイケアも万全に
足は1日コップ1杯もの汗をかくといわれています。革靴やレインシューズは通気性が悪く、汗をかいた足がムレて雑菌が繁殖しやすい環境に。長時間履くのは避けたいところですが、難しい場合はフットパウダーやフットスプレーを活用し、ムレ・ニオイを防ぎましょう。