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第3回「貯めるコツ~貯蓄は知識~」
知らず知らず損をしているかも!
「守る」「備える」に続いての第3回は「貯める」の「貯蓄は知識」編です。少し骨太の話になりますが、ぜひお読みください。
アイザワ証券株式会社 ソリューション部
後藤 文恵 先生
CFP®︎認定者
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会員
日本FP協会 山口支部所属
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
認知症サポーター(キャラバンメイト)
相続診断士協会認定 相続診断士 終活アドバイザー
利息はどこも同じ!?
「銀行に貯金をしても金利が安いから興味はない」とおっしゃる方が多いようです。実際あるメガバンクの定期貯金の金利は0.002パーセントで百万円を1年間預けても二十円の利息しか、つかないことも。では他の金融機関はご存じですか?
ある金融機関では百万円を定期で預けた時の金利が0.3パーセントというものもあります(2023年4月現在。条件があります)。また金利が高くなるキャンペーンなども行われており、わずかな差だとお思いでしょうが、知っているのと知らないのでは将来、大きな差が生まれます。
リサーチで将来は変わる!
あきらめ気味の利息にも金融機関によって違いがあります。0.002パーセントと0.3パーセントでは百五十倍も差があります!
ということは、調べていないみなさまは損をしている可能性がありませんか?会社の近所だから…と預ける金融機関を決めないで、キャンペーンは?インターネット支店は?流通系の銀行は?とリサーチする意欲をお持ちください。
税金について考えよう!
貯めるためには収入と支出を把握しなければなりません。そこで目を向けていただきたいのが支出の中の税金です。税金の知識がないために本来、受けられるはずの控除を受けていないかもしれません。
確定申告が必要かもしれませんが、専門家に相談して控除を受けましょう。例えば税務署でも相談を受け付けてくれるはずです。
ネットの情報にご用心!
知識を増やす中で頼りがちなのがネットに流れる情報です。しかし正しい情報に見えても間違っている場合が多々あります。お金に関することはしかるべき専門家や窓口に行って相談することをおすすめします。
金融機関で相談しよう!
正しい情報を仕入れるためにぜひ金融機関をご利用ください。証券会社に行くと商品を買わされるのでは?と思われがちですが、まったくそのようなことはありません。断られるのも私たちの仕事の内ですから。商品をすすめられても断っていただいて大丈夫です。安心して相談だけしてお帰りください。そして初めての確定申告の場合はなるべく早く動きましょう。