第7回「読者の声にお答えします!」②
将来のための貯蓄を楽しもう!日々の節約を面白がろう!
「見えない」「わからない」状態では何事も不安になります。事実を把握すると不安が目標へと変わります。将来の「夢」や「課題」などをリアルに感じながらも、日々の暮らしに楽しみを持つことをおすすめします。
アイザワ証券株式会社
金融リテラシー教育サポート室 室長
後藤 文恵 先生
CFP®︎認定者
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会員
日本FP協会 山口支部所属
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
認知症サポーター(キャラバンメイト)
相続診断士協会認定 相続診断士 終活アドバイザー
編集部 エンゲル係数という用語を思い出しました。食費を消費支出で割って100をかけたもので、調べてみると4人家族で20%前後が理想だと言われているようです。
後藤先生 そうですね。しかし現実を知るなら下記のデータでしょうね。世帯人員別なら3人の7万8千円。世帯年収別なら7~8万円の間でしょうか。現実は消費支出の30%くらいになっています。
編 「食費を使いすぎている!」という声なき声が聞こえてきます。前回もお話しされていましたが、冷蔵庫の中を把握してきちんと使い切るなど、キッチン周りの管理が大切ですか?
後 節約するにはもちろんそうです。しかし共働き世帯に外食やお惣菜を禁止しても無理があります。ここはご家族で話し合い、その中で食費の使い方を考え、助け合うことが大切です。
編 誕生日の外食を禁止とは言えませんし、疲れているときには宅配を利用するべきですよね。
後 苦しい節約は長続きしませんよ。話し合って協力しましょう。
編 「わが家の節約術」「私の貯金術」などを募集しましょう!読者のみなさま同士で参考になります!
後 節約術など私も知りたいので、ぜひご応募ください。
編 こちらもご家族と話し合いですね。
後 誰が・いつ(何年後)・いくら必要になるか、ご家族ごとに時系列でライフプランを作るといいですよ。お子さまも大学進学という目標が見えてきたり、お金の使い方にストーリーが生まれ、節約や貯蓄が楽しくなるかもしれません。
編 あせっても貯まりませんもんね。
後 お金でストーリーをあきらめないよう自分のスタイルで貯めましょう。ちなみに大学進学にもいろんな奨学金があり、あきらめない制度が厚くなりつつあります。ただ早めに調べましょう。申し込みは合格後では遅いし、成績が加味されるのなら高校1年から対策が必要ですから。
後 とにかく早く動いた方がいいですね。時間が経つほどややこしくなります。税金のこと、土地のこと、建物の取り壊しのことなど、行政や不動産、金融機関など専門家に相談しましょう。田舎の家が外国からの旅行者に受けるらしく、不動産屋さんに引き取ってもらった例もあります。不安は調べて、動いて軽減しましょう。