不安ってないほうがいいように思います。
私もそう思っていました。穏やかな日々を過ごしたいと。
ずいぶん前のことです。ある会で、私の師匠に友人がこういったんです。
最近、とっても不安がなく、とってもいい毎日を過ごしています。
すると私の師匠が言いました。
「まだまだ」
意外な言葉に驚きました。
私は、「よかったねー」とか言うものと思っていましたから。
なぜそのように師匠はいったのかというと、
いくつになっても
自分の未知なる可能性を拡げていくためには、
不安が必要
だからです。
人はものすごい可能性を持っている存在です。いくつになってもその未知なる可能性を拡げていきたいと思いますか?
その秘訣は
「不安になること」
なのです。
例えば、日本にしか住んだことがない人が、海外に住むというのは未知なる世界です。未知だと人はどうなるかというと、未知なる楽しみと同時に不安になります。
そして、「どうしてこの国に住むことにしてしまったんだ」「やっぱりやめようかな」と一人でいる時にふと思ったりします。そして、寝ている時も急に不安で週に1回くらい起きてしまうこともあるかもしれません。
そんな状態を師匠は
「それくらいでちょうど良い」
と言います。
正直「ええーーーー」と思いました。
私はそういう
不安な状態を避けようとしていました。
不安な状態はできるだけない方がいいと。
しかし、それくらいの状態じゃないと、自分の可能性を拡げている自分にはならないのだと教えてくれました。生きてるってことにもならないのだと。
人には、コンフォートゾーンという、居心地のいい範囲があります。これは人によって違います。
海外に住んでいないと居心地が悪い人もいれば、海外に住むことが居心地がいいひともいます。人それぞれ違うのです。どっちが良いとか悪いとかでは決してありません。
ゴールの違いです。
一人一人がどんなゴールを持って生きるかによって違います。
今の居心地の良さに安心していることは、自分の可能性を拓けていないことともいえます。
ですが、常に不安な状態が決していいわけではありません。あまりにも不安な状態が続くことは健康的な状態でもありませんので、適度な不安な状態が大切です。
適度にびびっているような感覚です。
最近、びびるようなゴールを持って生活していますか?
私もまだまだです。生涯びびるようなゴールに生きる人生を送っていきたいと思いますし、このコラムを読んでいただいている方にも、びびるようなゴールを持って生きる人生を送ることを一緒に楽しみにしたいと思います。
びびるようなゴールを持って生きることで、もっともっと人生が輝くと信じています。