人はみているものに近づくようになっています。
ゴルフをやったことがある人ならわかると思いますが、バンカーに入れたくないと思い、バンカーばかりみていると見事にバンカーにボールは向かっていきます。
私は、スキーが大好きなのですが、林の中の新雪を滑るときに、木にぶつかると怖いと思って木を意識して滑ると、木のほうになぜか向かっていってしまいます。木を避けたいと思っているのに、木に向かっていくのです。不思議です。
老後が不安だから貯金をする
という行動があります。
実際にはまだ来ていない未来に対して、不安になっている状態です。
これを意識して貯金をしようと思う時、みているものは楽しみではなく、不安の回避です。
バンカーの回避と同じです。
するとどうなるかというと、不安の方に見事に引き寄せられて行くのです。
起きて欲しくないことにどんどん近づいていってしまうのです。
では、どうしたらいいでしょうか? 簡単です。
老後の不安ではなく、老後の楽しみ。老後をもっともっと楽しむためにいくら必要か計算してその資金を使うために準備していくのです。
その際に1%も不安をみるのではなく、喜びや楽しみに100%意識を向けます。
もし、不安になったとしても、「おっと、いけない、いけない。不安をみてしまった」という感じでまたみている方向を変えればいいのです。
余談ですが、もっともっと若々しくいたいならば、老後という言葉も老後に向かっていくので、やめた方がいいかもしれませんね。
ゴルフで例えたバンカーではなく、飛ばしたい方向をみるのと同じ理屈です。
本当に人って不思議ですね。なぜか望んでいないことに意識が向くようです。そして、望んでいないことが実現してしまうのです。だからこそ、ちょっと意識して「本当はどうしたいの?」と自分に問いかけてみると軌道修正できます。人間関係も同じです。
あの人が嫌だーと思ってた時
「本当はどうしたいの?」
で変えることができます。