麹漬け玉ねぎとじゃがいものなめらか白味噌ポタージュ
今年も残すところあと少し。だいぶ涼しくなりましたね。今月はまだまだ暖かい沖縄から寒くなってきたこの時期にぴったりな発酵レシピをご紹介します。玉ねぎ、じゃがいも、そして沖縄の島らっきょうなど根菜類をたっぷり使ったポタージュスープです。沖縄では、島らっきょうが一年中売られていますが、特に冬から春にかけてよく出回ります。島らっきょうが手に入らない場合は、普通のらっきょうや、長ネギ、エシャレットなどでもOK。「水分」を減らし「糖分」を蓄えながら育つ冬の根菜類は、秋から冬にかけて気温が下がってくると成長が遅くなり、じっくり時間をかけて育ちます。そのため、大地のミネラルをたっぷり蓄え、おいしさだけでなく栄養価も高くなります。またミネラルには、体内のタンパク質を熱に変えて体を温めるという働きがあると言われています。身体の中からほっくりと温めてくれる根菜のパワーを、発酵のチカラで、より美味しく頂いてみませんか?
材料(2〜3人分)
1. 薄くスライスした玉ねぎを塩麹大さじ1と共にビニール袋に入れ一晩冷蔵庫で寝かす。
2. 鍋にバターを入れ溶かし、一晩漬けていた塩麹玉ねぎを汁ごと弱火で炒める。火が通り玉ねぎがしんなりしてきたら、薄くスライスしたじゃがいも、島らっきょう、らっきょうの葉の部分を入れ軽く炒め、昆布出汁と共に火が通るまでじっくり弱火で煮込む。
3. 具材が柔らかくなったら、火を止め、豆乳、白味噌を溶かし入れる。
4. 鍋からミキサーへ移し、なめらかになるまでミキサーにかける。塩・こしょうで味を整える。
5. お好みで、細かく刻んだ島らっきょうを飾ると、さらに島らっきょう感がアップ(※分量外)!一般的に売られているらっきょうでも代用可能です。
島らっきょう豆知識
沖縄では一般的に、塩もみして、かつお節とお醤油をかけて、またキムチに、衣をつけて天ぷらにと食されている島らっきょう。島らっきょうには、にんにくやネギ、ニラにも多く含まれる独特の風味のもと、硫化アリル(アリシン)という栄養成分が含まれており、体内でビタミンB1の活性化を助け、疲労回復、滋養強壮に効果があると言われています。また、アデノシンという栄養成分が、血管を広げて血行を促進してくれることから、動脈硬化や高血圧の予防にも効果的です。ローカロリーなのでダイエットにもおススメ!